インド政府は、ロシアから最新鋭の地対空ミサイルシステムを購入することを決め、南アジアで影響力を強める中国をけん制する狙いもあるとみられます。 ロシア大統領府によりますと、供与されるのは合わせて5基で、契約額は50億ドル余り、日本円でおよそ5700億円にのぼるということです。 「S400」は弾道ミサイルや巡航ミサイル、それに戦闘機などを迎撃することができ、インドとしては防空能力を向上させ、南アジアでも海洋進出の動きを活発化させる中国をけん制する狙いもあるとみられます。 また、ロシアとしては欧米からの制裁が長引く中、経済成長が続くインドに兵器の輸出を拡大したい思惑があります。 一方、中国を念頭にインドとの関係強化を図っているアメリカのトランプ政権は、インドがロシアから「S400」を購入することに強い懸念を示し、契約が成立すれば制裁を科すことも示唆していて、今後、両国関係にどのような影響が出るの