米国の牧畜業者は、トランプ米政権の環太平洋経済連携協定(TPP)離脱によって再び打撃を受けている。日本は先週、米国産冷凍牛肉に対して向こう8カ月間、関税を38.5%から50%に引き上げることを決めた。一方で、オーストラリアの牧畜業者は27.5%の関税率を享受している。TPPがこのまま発効すれば、税率は16年間かけて9%まで低下する見通しだ。
今回の原稿は週末ワシントンからの帰国便の中で一気に書き上げた。安倍晋三首相による戦後70年談話の発表は米国東部時間で8月14日早朝。米政府関係者とワシントンの日本大使館館員には朝早くから「ご苦労様」としか言いようがない。 というわけで、今回のテーマは戦後70年談話をめぐる米中の温度差から垣間見える米中関係の行方である。 ホワイトハウス報道官声明 安倍首相による戦後70年談話の発表は東京時間で8月14日午後6時、ワシントン時間では同日早朝5時だった。さらに、日本政府による諸外国に対する事前通報は、閣議決定である以上、東京時間で同日午後5時(ワシントン時間午前4時)から開かれる臨時閣議の後とならざるを得ない。 そのような時系列の中でホワイトハウス報道官が「歓迎声明」を関係者にメール送信したのはワシントン時間の午前9時56分だった。たまたま同日10時過ぎに旧知の米政府関係者と雑談する機会があった
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