【ニューデリー=岩田智雄】インド政府は、14日に北京で開幕した現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」に関する国際協力サミットフォーラムへの参加を拒否した。パキスタンと領有権を争うカシミール地方を通る「中パ経済回廊」が一帯一路に含まれているためで、印外務省報道官は13日、「主権と領土保全における核心的な懸念を無視した事業計画を受け入れる国は1つもない」と反発する声明を発表した。 インドは、中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)に加盟し、新興5カ国(BRICS)など国際協力の枠組みを通じて中国との連携を維持しており、今回の厳しい対応は異例といえそうだ。 報道官は「支えきれない債務負担を地域に作り出す事業は行わないようにするという財務上の責任の原則に従うべきだ」とも述べ、中国がスリランカに高金利で港湾整備資金を貸し付け、債務返済で困窮させていることなどを暗に批判した。 背景には、最近の中
コソボ独立宣言を受け、各国が様々な立場を表明している。セルビアはもちろんのこと、ロシアも反対のようだ。また米国はかねてから独立を支持してきたという経緯もあるが、同国の政治的伝統を考えると支持するのは理解できるが、EU諸国がかなり早期に一致して結束した感があるのは興味を惹かれる。私の思い込みに過ぎないかもしれないが、EU諸国としてはもう少し時間をかけて着地点を探る外交が普通で、今回は多少高め玉のような気がしなくもないからだ。以前にも関連エントリを書いたが、節目ということで多少思ったことを書いてみたい。 米国の大手メディアとしては、ヘラルドトリビューンの報道がやや目立ったので代表として取り上げておきたい。同紙にはややその傾向があるようにも思うが、欧州的な政治感覚がこの記事にも見られる。(参照1/2/3/4/5)2番目の記事の一部を引用する。 The second is to ask when
中国政府は自分たちの幸運を信じられないほどだ。米議会での苦境にアジアの追い討ちをかけるように、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は先週、中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加を確約した。 ネタニヤフ氏と、3月3日に同氏が米議会で行った演説で恥をかかされたバラク・オバマ米大統領はもともと不仲だが、中国が最初に新銀行の構想を立てた時、イスラエルほどの往年の米国同盟国を呼び込むことは考えられなかったはずだ。 AIIBになびいた英国の一見突拍子もない離反行為――英国は米国のパートナー国として、新銀行に関する米国の反対論を無視した最初の国――として始まったものは、中国の純然たる戦略的勝利に発展した。 オーストラリアや韓国のような米国の伝統的な軍事同盟国を含め、50カ国以上がAIIBへの参加を決めた。唯一、日本だけが――今のところ――米国への支持を貫き、新銀行の統治と透明性の基準に対
【北京=蒔田一彦、ニューデリー=石田浩之】「博鰲アジアフォーラム」出席に合わせ、中国を訪れているスリランカのシリセナ大統領は26日、北京で習近平(シージンピン)国家主席と会談し、インフラ建設などで協力していくことで一致した。 シリセナ氏は1月の大統領就任後、中国の支援で建設中だったコロンボ港湾都市プロジェクトを中断して「脱中国依存」の姿勢を鮮明にしていたが、会談では再開の可能性を示唆し、中国への配慮をにじませた。 新華社電などによると、習氏は会談で、東南アジアから欧州までの沿岸諸国で経済協力を進める「21世紀海上シルクロード」建設への協力を要請し、「再び両国の関係を強化していきたい」と述べた。シリセナ氏も「海上シルクロード構想の枠組みで中国との協力強化を希望する」と応じ、友好ムードを演出した。 港湾都市プロジェクトについて、習氏は「スリランカが中国企業の権益をしっかりと保護するよう希望する
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く