8月21日、トルコのエルドアン大統領は、少数派民族クルド人の武装勢力に対する軍事協力の可能性について、イランと協議したことを明らかにした。写真はアンカラで4月撮影(2017年 ロイター/Umit Bektas) [アンカラ 21日 ロイター] - トルコのエルドアン大統領は21日、少数派民族クルド人の武装勢力に対する軍事協力の可能性について、イランと協議したことを明らかにした。トルコ政府関係者は前週、首都アンカラでイラン軍幹部と会見していた。 エルドアン大統領は記者会見で、イランと協力することにより、武装組織「クルド労働者党(PKK)」や、その支援を受けてイラン国内での自治国家樹立のため設立された「ペジャーク」(PJAK)に対し、より効果的な対策が可能になると説明。 「脅威となっている過激派集団に対する軍事協力は、常に議題となっている。この問題は両国の軍幹部の間で協議され、私は実行方法につ
シリア情勢(アスタナ会議とその後) 2017年01月25日 10:53 シリアロシア アスタナ24日終了し、最終コミュニケが出ましたが、さすがに日本のメディアもかなり詳しく報じていますので、とりあえずは落穂ひろいだけ・・・・・ ・コミュニケは、シリアの停戦を確認し、ロシアートルコーイランがその保証者となるとして、3国が停戦監視の体制を整備するとしています。 またこの会議は、2月8日に国連傘下で開かれるシリア和平会議にひきつながれるとして、その会議には反政府軍(複数)も出席できるとしている また、全般的な停戦とは別に、ISとシャム・ファタハ戦線(アルカイダ系)との戦闘は継続されるとした(この点、これまで同戦線とほかの反政府軍を明確に区別することを要求していたロシア、シリア政府の要求が通ったことになる) ・他方、極めて異例と思われるのは、政府側も反政府側も、内容に異論はない(特に政府側は支持)
シリア情勢 2017年01月24日 12:06 シリアロシア カザフスタンのアスタナでのシリア和平会議は23日第1日目を終え、ロシアとトルコ(共同調整国)は明日発表される予定の最終コミュニケの準備をしているが、al arabiya net はライター電を引用して、関係者の間には慎重な楽観論が広がっていると報じています。 しかし、ほかのアラビア語メディアでは、政府代表団と反政府派の間で、激しい非難の応酬があったとしており(当然、内戦中の会議ですから、腹の中はともかく、口先では相手に対する激しい攻撃をすることは、自然なことですが、双方とも内心どの程度で折り合えるか、と考えているかが問題でしょう)、最終コミュニケが発表されることになるのか、その場合の内容を見てみないと何とも言えないと思います。 なにしろ、反政府側は、政府側と同じテーブルに着くのは開会式だけであるとして、政府側との直接交渉は拒否し
シリア情勢(アスタナ会議等) 2017年01月23日 11:49 シリアトルコ シリア情勢につき、アラビア語メディアより取りまとめたところ次の通りです。 アスタナ会議は本日から始まりますが、それと並行して、デリゾルとal bab をめぐる駆け引き(戦闘)が激しくなり、al bab に関しては、トルコとクルドのどちらが、ここを制圧するかの戦いに、政府軍も加わってきたようで、シリア情勢はますます複雑になりつつある模様です。 ・アスタナ会議は、カザフスタン外務省によれば、23日1300から24日1300まで、rikusuk(アラビア文字からの訳)ホテルで、2日間の予定で開催される予定の由。 また、ロシア、トルコ、反政府派、国連等の代表はすでに到着したよし。 政府代表も機中にあった由なので、もう到着していると思われる。 ・ロシア、トルコ、イラン代表団は、22日2国間会談に次いで、3国協議を行い、会
アスタナ(カザフスタン)会議について 2017年01月14日 10:39 シリアトルコ ロシアとトルコの共同議長による、アスタナでのシリア和平会議については、未だまだ不透明なところが多く、どこで何がどう動いているのか良くわかりませんが、トルコ大統領府の報道官は13日、会議の日時はこの23日であることが確定したと発表しました。 それはともかくアラビア語メディアは、裏情報も含めて、いずれもこの問題を大きく取り上げているので、断片的ながら、取りあえず次の通り。中には時期尚早の情報や怪しげな情報もあるかもしれませんが、報道のまま・・・ ・現在の最大の問題は参加者の問題で、その問題は反政府側の参加問題の他、米国と国連の参加問題がある(その他若干前にサウディの参加にイランが反対しているという報道もあったように思う)が、米国の参加問題については、13日トルコ外相がロシアも米国の参加に同意したと語った由。
シリア・イラン関係(ロシアに対する警戒) 2017年01月09日 10:04 シリアイラン ロシアとトルコがシリア内戦の停戦委合意してから、イランが疎外されているとの不満がイラン内で生じているようで、先日報告した通り、シリア外相のイラン訪問に引き続き、イラン議会外交軍事委員長がダマスを訪問しましたが、こんどはイランの国家最高安全保障委員長のダマス訪問です。 この訪問に関するal arabia net の記事2の要約を書いておきますが、記事から見ると、どうやらロシアの意図に懸念を抱いているのはイランとシリア共通のようで、アサドはイランとの関係の重要性を強調した模様です。 なお、この問題とは関係はありませんが、イランの元大統領のラフサンジャーニが8日死亡しました(死因は心臓麻痺か?)。彼の死去については日本のマスコミも大きく報じていますがアラビア語メディアはいずれも彼の経歴とかをかなり詳しく報
シリア情勢(安保理決議等) 2017年01月01日 11:49 シリアロシア シリアの停戦はその後も、若干の違反や、違反の非難等はあっても、基本的には守られている模様です。 反政府軍は、政府軍とヒズボッラー等がダマス近郊、、イドリブ、アレッポ等で停戦違反をしていると厳しく警告した由。 またダラアでは政府軍と反政府軍が相互に停戦違反を非難をしている由 なお、確かBBC放送は、0800のニュースで、ダマス近郊のバルダ渓谷で、政府軍等が停戦違反を繰り返しているとして、トルコ経由でロシアに苦情を申し立てたら、ロシアの圧力で政府軍等は停戦したと報じていました。 http://www.aljazeera.net/news/arabic/2016/12/31/النظام-يخرق-الهدنة-والمعارضة-تحذر-من-انهيارها http://www.aljazeera.net/ne
シリア情勢(ロシア・トルコの監視体制等) 2016年12月31日 21:32 シリアトルコ シリア情勢については朝方お伝えしましたが、hurryiet net は、トルコ政府高官の話として、ロシアとトルコが、ロシアはシリアのHmeimim空軍基地に、トルコはEskişehir空軍基地に、合同停戦監視本部を設置し、共同して停戦尾監視にあたることになったと語ったと報じています。 更に双方の地上部隊も停戦監視にあたり、情報を密に交換する由 更に両国のイニシアティブの第2段階の和平交渉については、カザフスタンのアスタナで、両国及びイランにシリア政府と反政府派を含めた協議を行うことで合意しているが、現在のところその日時としては来年1月23日を予定し、その前に1月8〜9日頃に、双方の関係者が集まって、状況分析を行うことになった由。 また協議は当初は首脳レベルではなく、場合によっては余りハイレベルでない
シリア情勢(トルコとイランの関係) 2016年12月31日 15:23 トルコイラン シリアでの停戦は、若干の例外はあるが、基本的には守られているとされていますが、トルコの支持する自由シリア軍は、ダマス周辺のバルダ渓谷とゴータでの停戦違反は、停戦全体を危うくしているが、これらの違反はイランの民兵(革命防衛隊とかヒズボッラーも含むのか?)の意支配地域で起きており、イランは停戦を歓迎していないと非難した由 https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2016/12/30/الحر-إيران-غير-راضية-عن-الهدنة-ومن-مصلحتها-إفشالها.html この発言は、そもそも自由シリア軍の誰の発言かもわからず、またトルコの意を受けたものか否かは、全く解らないが、al qods al arabi net とal j
siriaの停戦(トルコとロシアの動き) 2016年12月29日 17:42 トルコロシア トルコとロシアのシリア全土での停戦合意案については何度か報告していますが、どうやらこの話はガサネタではなさそうで、al arabiya net は、合意文書を入手した(どこからかは不明だが、おそらくはトルコ筋か?)として、その要旨を掲載するとともに、若干の解説を載せて、停戦はまだすべての合意が取れていないので、実施の段階に入っていないと報じています。 もちろん信ぴょう性の保障償はありませんが、非常に興味ある記事なので、要点のみ次の通り 1、ロシアとトルコの合意文書 ・IS支配下の軍事地域を除くすべての地域での停戦 ・トルコが反政府軍の停戦順守を保障し、ロシアが政府軍とその同盟者の停戦順守を保障する ・トルコとロシアが、紛争当事者が新たな領域を占拠しないことを保障する ・国連の基準による新たな停戦監視
シリア情勢(関連諸国の動き等) 2016年12月28日 11:10 シリアトルコ どことなく停滞しているイラク情勢に比し、シリアの方は、特にそれをと取り巻く関係国の動きが急です。 シリア内戦の方も、イドリブ方面とかダマス周辺で、政府軍の攻勢が目立ちます。 また、シリア北部を襲っている寒波のために、アレッポから引き上げた避難民の生活は悲惨で、たしかal jazeera net は、(戦)火から逃れた難民は寒さのために死んでいるとして、特に児童の死者が増えている・・・ただし、数字は不明…と報じています。 アラビア語メディアから断片的ながら取りまとめたところ、次の通り ・消息筋によると、エルドアン大統領はYPG等クルド勢力が支配するmanbij に対する最終攻撃計画を承認し、同作戦はal bab 攻略後10日程度で始まる予定の由。 なお、この戦いには東アレッポ等からイドリブに引き上げた1400名
2016湾岸・アラビア半島地域東地中海地域トルコシリアイラン 公開日:2016/12/21 12月20日、モスクワにおいてイラン、ロシア、トルコの3カ国の外相による三者会談が開かれ、シリア紛争の平和的解決を呼びかける共同声明が発出された。共同声明は8項目からなり、①シリアの主権や領土的一体性を尊重する、②国連安保理決議2254号に沿った危機の平和的な解決を求める、③アレッポ東部などでの市民の自発的避難、武装勢力の組織的撤退を許す努力を歓迎する、④三カ国はシリア政府と反体制派との将来の合意の保証人になる用意があることなどが謳われた。 また、同日、イランのシャムハーニー国家安全保障最高評議会(SNSC)書記は、「イランとロシアはシリアで司令部を共有している。ロシアの助力により、イランはシリア国軍と抵抗勢力(注:ヒズブッラーなどシリア政府側の武装勢力を指す)に助言を行っている」と述べた。 評価
イラン・ロシア調整本部の設立 2016年12月21日 15:17 イランロシア ロシア―トルコーイランの3国外相会議については、朝方、駆け足で紹介しましたが、al jazeera net とal arabiya net は、同日イランの国家最高安全保障会議書記が、ロシアとイランが、双方のシリアに対する軍事、治安協力を調整する本部をシリア内に設けたと語ったと報じています。 具体的な場所については言及無し。 3者会議と同日の発表とは、如何にも良い手回しですが、記事の要点次の通りです。 イランとロシアに関しては、シリアに関して思惑の違いや対立もあると報道されることがよくありますが、現実にはその協力は相当進んでいるのでしょう。 なお、この本部はシリアでの協力のみならずイラクでの協力も調整するとの報道もあるが、イラクではロシアは軍事活動はしていないはずで、おそらくはペンの滑りでしょうか? 最高会議の
トルコ兵の死亡はドローンによる攻撃? 2016年12月07日 15:27 トルコイラン ご記憶があるかと思いますが、11月の末頃「ユーフラティスの盾」に参加していたトルコ兵が、空中から攻撃を受け、4名が死亡し、ロシアかシリア軍機の関与が疑われ、急きょエルドアンとプーチン大統領が2回も電話会談した事件があり、ロシアはその関与を否定しました。 その件について、hurryiet net は、トルコ軍幹部の匿名条件での情報によれば、イラン製のドローンが使われた可能性が強いと報じています。 プーチンとエルドアンは、攻撃はドローンで行われたとの意見で一致したが、ロシア筋はロシアは関与していないし、またシリア政府はそのようなドローンを保有していないと確認した由。 ドローンがイラン製で、シリア軍のものでないとすると、それを使った者が、ヒズボッラーか、革命防衛隊のコドス部隊かその他のシーア派民兵の問題がある
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