引き続き、こちらの記事を抄訳して紹介する。 ◆ トランスネフチがベラルーシ向けの石油供給量削減を表明したあと、ロシアの全国紙で次のようなことが伝えられた。輸出関税なしでロシアからベラルーシに石油を供給することを定めている政府間協定に、ベラルーシが一定量の石油製品をロシアの港湾経由で輸出することを義務付けることを盛り込むべく、ロシア側が計画しているというのである。現時点では、ベラルーシの石油製品輸出の90%以上が、バルト3国またはウクライナの港から輸出されている。これを、ロシアの港から欧州に輸出しようとすると、輸送路が長くなり、輸送費が高くつく。ロシア鉄道が輸送費を値引きしたり、パイプライン利用が保証されたりといった条件付きならルート変更も可能だが、それはロシアのコストになる。 ベラルーシ政権当局も手をこまねいてはおらず、より決然と対応することにした。ベラルーシ領を通過するロシア石油のトラン