【マニラ=杉本康士】河野太郎外相は8日、フィリピン・マニラでドゥテルテ比大統領と会談した。中国が一方的に軍事施設建設を進める南シナ海や、7月に2度の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を強行した北朝鮮をめぐり、日比両国が連携していくことで一致した。 河野氏は会談で、フィリピン南部ミンダナオ島でのテロとの戦いに支持を表明し、ドゥテルテ政権が進めるインフラ整備、違法薬物対策、治安・テロ対策を支援する意向を示した。ドゥテルテ氏は日本からの支援に感謝の意を表した。 また、河野氏はベトナムのファム・ビン・ミン副首相兼外相とも会談し、日本による巡視船供与など日越両国間の防衛協力を強化する方針を確認した。 ミン氏は、河野氏が6、7両日の東南アジア諸国連合(ASEAN)関連外相会合で繰り返し中国を批判したことについて「南シナ海問題の協議の進展に向けた大きな契機となったと高く評価している」と歓迎した。 河野氏
【シンガポール=吉村英輝】フィリピンのドゥテルテ大統領は19日の演説で、中国の習近平国家主席と会談した際に、南シナ海で領有権を主張して天然資源採掘を実施した場合、「戦争になる」と警告されたことを明らかにした。ロイター通信などが伝えた。 ドゥテルテ氏は15日、現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」がテーマの国際会議に合わせ、北京で習氏と会談。その際、「(南シナ海の係争海域は)私たちのものだと主張し、海底油田の掘削をするだろう」と話したという。 その発言に習氏は、友好的ながら決然として「現在の良好な関係を維持したい。だが、その問題を強行するならば、戦争になる」と返答したという。 習氏はまた、中国の南シナ海での主権主張を全面否定した国連海洋法条約に基づく仲裁裁定について、現在は応じないが、将来は議論すると約束したという。ドゥテルテ氏は、ベトナムなどがフィリピンに続いて提訴する事態を警戒している
【マニラ=吉村英輝】東南アジア諸国連合(ASEAN)は30日、フィリピンの首都マニラで29日に開いた首脳会議の議長声明を発表した。産経新聞が入手した直前の声明案には、南シナ海の人工島で軍事拠点化を進める中国を念頭に、「埋め立て活動」や「軍事化」を指摘する文言の記載があったが、発表された声明では、これらの文言が消えた。ドゥテルテ政権になってから対中融和を優先している議長国フィリピンの意向が、色濃く反映された形となった。 一方、声明案にあった「複数の加盟国と中国との2国間関係が改善していることに留意」との記載も消された。議長声明の内容をめぐっては、中国への強すぎる配慮に懸念を示すインドネシアなどが、フィリピンへの説得にあたって修文作業が続き、会議当日の29日の発表が延期され、バランスがとられた。 また、中国との間で協議している南シナ海の紛争防止に向けた法的拘束力のある「行動規範」については、「
5月10日、中国は、同国が領有権を主張する南シナ海の岩礁付近に米艦船が接近したことに反発し、中国軍の戦闘機を緊急発進したと発表。写真は2014年8月に米海軍が撮影した中国のJ11戦闘機。米海軍提供(2016年 ロイター) [北京/香港 10日 ロイター] - 中国は10日、同国が領有権を主張する南シナ海の岩礁付近に米艦船が接近したことに反発し、中国軍の戦闘機を緊急発進したと発表。米艦の航行を「平和に対する非合法な脅威」と非難した。 米海軍は中国が実効支配する永暑礁(英語名ファイアリー・クロス礁)から12カイリ(約22キロ)内にイージス駆逐艦ウィリアム・P・ローレンスを派遣し、「航行の自由」作戦を実施した。中国はこの岩礁に人工島を造成しており、滑走路などの建造を進めている。
日本は南シナ海問題の当事者でない。最近、日本は異常な行動を行っている。南シナ海問題に意図的に手を突っ込み、地域諸国の関係にヒビを入れ、南シナ海に悪意をもって緊張をつくっている。日本の動きは、南シナ海問題の解決や南シナ海の平和と安定を維持する上で、何ら良いことではない。それは日中間の政治・安全保障面における相互信頼を深刻に傷つけ、両国関係改善のモメンタムに反している。 我々は、日本側に対して、南シナ海問題に関して立場を取らないという約束を守り、南シナ海問題を誇張することを止め、利己的な利益のために異なる当事者間の紛争を惹起せず、日中関係改善のモメンタムを純粋に維持し、中国とASEAN諸国が南シナ海の平和と安定を維持しようという努力を尊重することを、改めて呼びかける」 しかしながら、マニラでの会議では、このような中国の声明を真っ向から否定する地域の専門家の意見と議論が噴出しました。何しろ、アン
5月23日、中国外務省の洪磊報道官は、南シナ海での領有権問題について安倍晋三首相が懸念を表したことに関し、日本の介入をけん制する姿勢を示した。写真は5月15日、ベトナムから約210キロ沖合いの南シナ海を航行するベトナムと中国の警備艦(2014年 ロイター/Nguyen Minh) [北京 23日 ロイター] - 中国外務省の洪磊報道官は23日、南シナ海での領有権問題について安倍晋三首相が懸念を表したことに関し、日本の介入をけん制する姿勢を示した。 報道官は定例会見で、「日本の発言は事実を顧みないと同時に誤認しており、隠れた目的を達成するために南シナ海での状況に介入するという政治的動機がある」との見方を示し、「日本側に対しては、地域の平和と安定を守るために常に現実的な行動をとるよう求める」と述べた。
5月21日、ベトナムのズン首相は南シナ海の領有権問題をめぐり、同国とフィリピンが中国による「国際法違法」に断固として対抗する構えであると表明した。写真は同日、フィリピンのアキノ大統領と会談するズン首相(2014年 ロイター/Aaron Favila) [マニラ 21日 ロイター] - ベトナムのズン首相は21日、南シナ海の領有権問題をめぐり、同国とフィリピンが中国による「国際法違法」に断固として対抗する構えであると表明した。国際社会に対しても、中国を批判するよう求めた。 フィリピン訪問中のズン首相はフィリピンのアキノ大統領と会談。その後の声明で、「中国による多くの国際法違反行為によってもたらされている非常に危険な状況について、深い懸念を共有した」と明らかにした。
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