第2回米朝首脳会談がベトナムで開催される。北朝鮮とベトナムはともに一党独裁の社会主義国で親密な関係にある。このため北朝鮮はベトナムを開催地に選んだと報じられる。しかし、事はそれほど単純ではない。例えばカンボジア・ベトナム戦争において、北朝鮮は中国と結び、ヘン・サムリン政権を認めなかった。朝越両国の複雑な関係の変遷をたどる。 米大統領のドナルド・トランプは、2019年2月5日夜に一般教書演説で第2回米朝首脳会談を2月27~28日にベトナムで開催することを明らかにした。さらに、米国の北朝鮮担当特別代表スティーブ・ビーガンと北朝鮮の代表、金革哲(キム・ヒョクチョル、元駐スペイン大使)が2月6~8日に平壌で協議したのを受けて、開催都市がベトナムの首都ハノイに決まったことを8日にツイッターで明らかにした。 それにしてもベトナムは、米朝両国にとってずいぶん因縁の深い場所である。ここは1953年の朝鮮戦
【マニラ=杉本康士】河野太郎外相は8日、フィリピン・マニラでドゥテルテ比大統領と会談した。中国が一方的に軍事施設建設を進める南シナ海や、7月に2度の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を強行した北朝鮮をめぐり、日比両国が連携していくことで一致した。 河野氏は会談で、フィリピン南部ミンダナオ島でのテロとの戦いに支持を表明し、ドゥテルテ政権が進めるインフラ整備、違法薬物対策、治安・テロ対策を支援する意向を示した。ドゥテルテ氏は日本からの支援に感謝の意を表した。 また、河野氏はベトナムのファム・ビン・ミン副首相兼外相とも会談し、日本による巡視船供与など日越両国間の防衛協力を強化する方針を確認した。 ミン氏は、河野氏が6、7両日の東南アジア諸国連合(ASEAN)関連外相会合で繰り返し中国を批判したことについて「南シナ海問題の協議の進展に向けた大きな契機となったと高く評価している」と歓迎した。 河野氏
【シンガポール=吉村英輝】フィリピンのドゥテルテ大統領は19日の演説で、中国の習近平国家主席と会談した際に、南シナ海で領有権を主張して天然資源採掘を実施した場合、「戦争になる」と警告されたことを明らかにした。ロイター通信などが伝えた。 ドゥテルテ氏は15日、現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」がテーマの国際会議に合わせ、北京で習氏と会談。その際、「(南シナ海の係争海域は)私たちのものだと主張し、海底油田の掘削をするだろう」と話したという。 その発言に習氏は、友好的ながら決然として「現在の良好な関係を維持したい。だが、その問題を強行するならば、戦争になる」と返答したという。 習氏はまた、中国の南シナ海での主権主張を全面否定した国連海洋法条約に基づく仲裁裁定について、現在は応じないが、将来は議論すると約束したという。ドゥテルテ氏は、ベトナムなどがフィリピンに続いて提訴する事態を警戒している
中国の習近平国家主席は、みずからが提唱する巨大経済圏構想「一帯一路」をテーマにした初の国際会議を前に、会議に参加する各国首脳との会談をスタートさせ、ベトナムのクアン国家主席との会談では、両国の経済的なつながりをさらに強化していくことを確認しました。 会議には、29か国の首脳が参加することになっていて、習主席は11日、最初に北京に到着したベトナムのクアン国家主席を人民大会堂に迎え、首脳会談に臨みました。会談で習主席は、「クアン主席の今回の訪中が、両国関係に新しい力を注いでくれるものと信じている」と述べて歓迎しました。 会談に同席した中国外務省高官は、「南シナ海をめぐる問題も議論したが、前向きなもので、互いに相手を非難することは一切なかった」と強調し、「一帯一路」の構想の下、インフラ整備などを通じて両国の経済的なつながりをさらに強化していくことを確認したと明らかにしました。 習主席は、今回の会
【マニラ=吉村英輝】東南アジア諸国連合(ASEAN)は30日、フィリピンの首都マニラで29日に開いた首脳会議の議長声明を発表した。産経新聞が入手した直前の声明案には、南シナ海の人工島で軍事拠点化を進める中国を念頭に、「埋め立て活動」や「軍事化」を指摘する文言の記載があったが、発表された声明では、これらの文言が消えた。ドゥテルテ政権になってから対中融和を優先している議長国フィリピンの意向が、色濃く反映された形となった。 一方、声明案にあった「複数の加盟国と中国との2国間関係が改善していることに留意」との記載も消された。議長声明の内容をめぐっては、中国への強すぎる配慮に懸念を示すインドネシアなどが、フィリピンへの説得にあたって修文作業が続き、会議当日の29日の発表が延期され、バランスがとられた。 また、中国との間で協議している南シナ海の紛争防止に向けた法的拘束力のある「行動規範」については、「
(その国の人の)小柄で華奢でおとなしそうな外見とは裏腹に実は、大国・中国に、そう言わしめるほどの小国がアジアにある。 したたかな朝貢外交を展開し、中国のみならず、米国、フランス、ロシアに至ってまで、「山椒は小粒でもピリリと辛い」と知らしめているのが、実はベトナムだ。 1000年にもわたる中国の侵略や支配、約70年にも及ぶフランス下での植民地支配に屈せず、さらには20年続いた米国とのベトナム戦争、その後は中越戦争を経験した。 何度も痛い目に遭わされてきた中国 「China and Vietnam: The Politics of Asymmetry(中国とベトナム、その非対称な政治)」の著者で、米国における中国政治外交の専門家、ブラントリー・ウォマック博士は、「中国の力は、再三、ベトナムという岩の上で砕け散ってきた」と言う。 ベトナム戦争でロシア軍や米軍が置きざりにした戦闘車など、お古の兵器
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