ノーベル平和賞を受賞後、服役したまま昨年7月13日に死去した中国の著名人権活動家、劉暁波(リウシアオポー)氏の妻の劉霞(リウシア)氏(57)が11日、ドイツで新生活をスタートさせた。出国にあたっては、北京駐在の独大使が水面下で中国政府と交渉を続け、独外務省が詳細な受け入れ計画を作成したという。11日付の香港紙リンゴ日報が伝えた。 同紙によると、独外務省はドイツの空港から滞在先までの移動方法や治療方針など、劉霞氏の受け入れ計画を今年4月上旬までに作成。5月にはメルケル首相が訪中し、劉霞氏の解放に向けて中国側と重要な話し合いを持ったという。劉霞氏のドイツでの滞在先の選定にあたっては、同国のノーベル賞作家ヘルタ・ミュラー氏が協力したという。 一方、香港の英字紙サウスチャイナ・モーニングポストによると、劉霞氏に出国が伝えられたのは、出国の1週間前だったという。出国が伝えられた直後に劉霞氏と話した友