北朝鮮が核・ミサイル開発を続ける限り、朝鮮半島に平和と安定が訪れることはない。トランプ米大統領が金正恩委員長との2度目の首脳会談で、明確な非核化なしに制裁を解除することはないとの姿勢を示したことは、適切な判断だった。日本を含む関係国は足並みをそろえ、非核化を粘り強く働きかけるべきだ。「金委員長は制裁の完全な解除を求めてきた」。トランプ氏は会談後の記者会見で、北朝鮮が経済回復に主眼を置いていたと
国際的孤立を打破するために平和の祭典を利用する。北朝鮮のそんな思惑が透けて見える。 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が新年の演説で、来月開かれる平昌冬季五輪への参加を示唆した。韓国の文在寅(ムンジェイン)政権はこれを歓迎し、南北当局者会談の開催を提案した。 対話の呼びかけを繰り返してきた文政権にとっては初めての前向きな反応だ。北朝鮮が韓国の提案に「呼応した」という文大統領の評価には高揚感すら感じられる。 五輪参加をめぐる南北対話は実務的に必要だろう。北朝鮮の参加は、少なくとも大会閉幕までミサイル発射や核実験を自制するのではないかという観測にもつながる。 ただし、北朝鮮が純粋に五輪を盛り上げようと考えているとはとても思えない。むしろ、五輪を成功させたい文政権の事情につけ込んだ揺さぶりと見るべきだ。 金委員長は五輪成功を「心から願う」と語り、南北関係改善への意欲を強調した。一方
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