北方領土の択捉、国後両島への元島民らの墓参に同行した中根一幸副外相は24日、北海道中標津町での記者会見で、墓参の中継点になった国後島・メンデレーエフ空港の改修を検討する考えを示した。初の空路で日帰りする予定だった元島民が、帰路に悪天候のため同空港へ着陸できなかったことを踏まえ、悪天候でも着陸できる設備導入を目指すとみられる。ただ、北方領土を巡って日露両国の主張が対立する中、改修の実現は不透明だ。 中根氏は会見で、空港改修について「北方四島に対する我が国の法的立場も踏まえて検討したい」と前向きな姿勢を表明。ただ、具体的に日本側がどう関与するかは言及しなかった。