チェルノブイリ事故、情報隠蔽にG7苦慮=サミット、対ソ批判控える-外交文書公開 史上最悪の爆発事故を起こした旧ソ連(現ウクライナ)のチェルノブイリ原子力発電所。中央の、煙突が立っているのが爆発を起こした4号炉建屋で、手前側が大きく破壊されている=1986年10月1日(AFP=時事) 東西冷戦下の1986年4月26日にソ連で起きたチェルノブイリ原発事故をめぐり、先進7カ国(G7)がソ連政府の情報隠蔽(いんぺい)に苦慮していた様子が、20日公開の外交文書で明らかになった。直後の東京サミットでは、情報提供を促すため、あえて厳しい対ソ批判を避けた。また、日本の鹿取泰衛駐ソ大使は、ソ連への配慮などを理由に、食品の放射能検査の結果公表に反対意見を唱えていた。(国名、肩書は当時) 史上最悪レベルの放射能汚染をもたらした同事故では、ソ連から正確な情報が出てこないことに各国は業を煮やしていた。外務省は駐日ソ