北朝鮮の金正恩第1書記を風刺したコメディー映画『ザ・インタビュー』。この映画公開に反発して北朝鮮は米国にサイバー攻撃を仕かけた。その背後には中国がいたと見られている〔AFPBB News〕 米国のバラク・オバマ大統領にとって、6月22日から27日の週は大統領2期目における最高の週であったと米国で報道されている。つまり、オバマケアに関する最高裁判決の勝利と同性婚を最高裁が合法としたことでオバマ氏は勝利の喜びに満たされたというのである。 しかし、私はこの1週間ボストンに滞在し、違和感を感じ続けていた。その違和感は大統領の価値観に対する違和感であり、懸案事項の優先順位に対する違和感である。 具体的に言えば、同性婚の問題よりも深刻な人種問題の解決が優先されるべきだし、サイバー空間での活動(以下サイバー戦と記述する*1)など様々な分野で脅威になっている中国に対し宥和的で毅然とした態度を示さないオバマ