蓮舫氏の民進党代表就任を報じるルモンド紙電子版 前回までは主に英語圏の表現の自由に関する状況を基に私見を述べてきたが、今回はフランス語圏の動きを報告したいと思う。また、そこでキーポイントとなる「政治的正しさ」に関連して現今の「蓮舫騒動」に関する愚見を述べさせていただきたい。 フランス人は「リベラル」にうんざりしはじめている 先日フランスのオピニオンサイトFigaroVoxにおいて、フランスのリベラル左派に対する痛烈な批判が掲載された。カナダのHECで教鞭を取る社会学者のMathieu Bock-Côté氏が、フランスにおいてChristiane Taubira氏に代表されるような「Taubira的な左派(la gauche taubirienne)」が道徳的「権威」の座を占有してしまっていることに対し遂に警鐘を鳴らしたのである。 元記事はフランス語なので本来なら全文翻訳すべきだが、原文が既