公文式の教室は「江戸時代の“寺子屋”みたい」と言われることがありますが、そもそも江戸時代の寺子屋で子どもたちは何を学んでいたのでしょうか? 寺子屋での学び 「寺子屋」で学んだことといえば「読み」「書き」「算盤」をあげる方が多いと思います。 当時の子どもたちは7歳前後になると寺子屋に入門し、寺子(てらこ)となります。始めは「いろは」のような簡単な文字の「書き方」の手本を師匠が示し、一文字ずつ字突き棒で「読み方」を教えます。寺子は文字の「書き方」と「読み方」を覚えると、すぐに自分の席に戻り、師匠の「書き方」、「読み方」を何度も繰り返し、真似して身につけます。そして同じように書けるようになったかを師匠に確認してもらいます。これが寺子屋の一連の学び方です。 寺子屋の学習風景に見えない学び 寺子たちは能力に差がありますから、進み方は全て個人別で、課題が与えられていきます。いろはが覚えられると、師匠は