日本の首相として初めてオーストラリア議会で演説を行った安倍氏は、命を落とした人々に「心中からなる哀悼の誠を捧げる」と述べた。安倍氏の「歴史の暴戻」への言及は、オーストラリアの地で日本の指導者が認めた発言の中で、最も踏み込んだ内容だった。 演説は、率直かつ寛容に聞こえるように意図されていた。だが、日本の謝罪の歴史上初めてではないが、それは日本の戦争犯罪を全面的に認めるものでもなければ、明確な謝罪でもなかった。 しかし、オーストラリアのトニー・アボット首相は、これが障害になることを許すつもりはなかった。安倍氏が両国は新しい「特別な関係」を築くために「歴史的脱皮」を遂げたと発言すると、アボット氏は熱心に同意した。 両首脳は経済連携協定ならびに、防衛装備品および技術の移転に関する協定に調印した。オーストラリアは老朽化した潜水艦を買い換えなければならないし、日本にはエンジンの最先端技術がある。 中国
(英エコノミスト誌 2014年7月12日号) 安全保障面での日本との関係強化は、一部のオーストラリア人を不安にさせている。 日本の安倍晋三首相は7月9日、かつて日本とオーストラリアの関係を決定づけたコモディティー(商品)――鉄鉱石――を視察するために、オーストラリア奥地の赤い砂漠へと飛んだ。 首都キャンベラには、前日に両国関係の「真新しい礎」の構築を呼びかけた安倍氏の言葉を消化しようとする政策通が後に残された。 安倍氏はオーストラリア議会での演説で、オーストラリアと日本が不倶戴天の敵同士だった第2次世界大戦に言及した後、オーストラリアと日本はこれから、地域の平和を育むために「スクラムをラグビーのように組む」と述べた。 オーストラリア人の多くは安倍氏の発言を日中の対立においてオーストラリアを味方に取り込もうとするものと受け止めており、一部のオーストラリア人の間で大きなジレンマを生んだ。 安倍
「トゥダーイ・イズ・ダーイ、アワー・スペシャル・リレーションシップ・イズ・ボーン(今日は『特別な関係』が生まれた日だ)」 安倍晋三首相は8日、オーストラリアの首都キャンベラで、日本の首相として初めて連邦議会で演説。約25分間にわたり英語でスピーチし、日豪両国が、EPA(経済連携協定)や防衛装備移転協力協定の署名を踏まえ、「特別な関係」という事実上の準同盟国になったことを強調した。 安倍首相と豪州には実は因縁がある。日本の首相が豪州を訪問するのは2007年9月にシドニーで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)に合わせて第1次政権時代の安倍首相が訪れて以来だったが、その7年前も安倍首相は連邦議会で演説を予定していたのだ。折しも中国が豪州への進出を急速に強めていた時期であり、安倍首相は議会演説で何とか日本の存在感を示そうとしていた。 だが、参院選の大敗直後で国会対応を優先せざるを得ず、安倍
特派員リポート 郷富佐子(シドニー支局長) 「蜜月」とは、こういう関係のことを言うのだろう。安倍晋三首相は7月7日から10日までオーストラリアを訪れ、トニー・アボット首相から大変な歓待を受けた。 8日の共同記者会見で「シンゾー」「トニー」と呼び合う2人の保守派リーダーに、かつての小泉純一郎首相とブッシュ米大統領の姿を重ねたのは私だけだろうか。 アボット氏は翌9日も、飛行機… こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
7月3日、米国防総省は、ロッキード・マーチンの最新鋭ステルス戦闘機F35に関して、エンジンの追加検査が完了するまで全機を飛行停止とすると発表した。ネバダ州で昨年4月撮影。提供写真(2014年 ロイター/Daniel Hughes/U.S. Air Force) [ワシントン 3日 ロイター] - 米国防総省は3日、ロッキード・マーチンの最新鋭ステルス戦闘機F35に関して、エンジンの追加検査が完了するまで全機を飛行停止とすると発表した。同型機については6月23日、フロリダ州の空軍基地で離陸直前に出火する事故が起きた。
[東京 11日 ロイター] - 防衛省は11日、東シナ海公海上を警戒監視していた自衛隊機2機に対し、中国の戦闘機2機が異常接近したと発表した。 中国軍機の異常接近は5月24日以来。小野寺五典防衛相は記者団に対し、「自衛隊のパイロットが危険を感じるような荒い飛行だったと報告を受けている。このような危険な行動を許すという、中国の軍当局もしっかりしたモラルを持ってもらいたい」と語った。外交ルートを通じ、中国側に厳重に抗議した。 小野寺防衛相によると、11日昼ごろ、航空自衛隊のYSー11EB電子情報収集機と海上自衛隊のOP-3C画像情報収集機が通常の監視警戒活動をしていたところ、2機のSu-27が接近。1機はYS機から約30メートル、もう1機はOP機から約45メートルのところまで近づいたという。
6月6日、ジョンストン豪国防相は10日からの訪日に合わせ、日本の潜水艦部隊を視察する。5月撮影(2014年 ロイター/Edgar Su) [東京 6日 ロイター] - ジョンストン豪国防相は10日からの訪日に合わせ、日本の潜水艦部隊を視察する。オーストラリアは日本の潜水艦技術に関心を寄せており、滞在中に開かれる日豪の外務・防衛閣僚級協議(2プラス2)と防衛相会談でも技術移転などの可能性について協議する見通しだ。 防衛省によると、日本とオーストラリアは11日に2プラス2と防衛相会談を開く。小野寺五典防衛相は6日の閣議後会見で、これまでの日豪首脳会談や防衛相会談を踏まえ、関係強化に向けたより具体的な協議を行うと説明。特に防衛装備面の協力に関してオーストラリア側の関心が高いことから、「潜水艦を含めた防衛装備について、さまざまな部隊視察を計画している」ことを明らかにした。 ディーゼルエンジンが推進
政治と経済 Snowden being manipulated by Russian intelligence: ex-NSA chief
「中国軍事力は透明性を欠くとともに、ますます覇権主義的行動が顕著になっている。その侵略的強化を私は憂慮している。・・・係争中の海域での中国側による一方的な行動は極めて危険極まりない。・・・そもそも、中国による領海や島嶼に対する主権の主張は国際法に照らして根拠があるとは言えない」 4月9日、オーストラリア・キャンベラのオーストラリア戦略政策研究所での会合の席上、アメリカ太平洋艦隊司令官ハリス大将は、中国の軍事力とりわけ充実の速度が著しい中国海洋戦力と覇権主義的海洋戦略に対して、強い口調で懸念を表明した。 公の場で太平洋艦隊司令官が中国侵略主義を批判 東シナ海・南シナ海を含む東アジア戦域の地政学的情勢に精通しているハリス大将は、太平洋艦隊司令官就任後もしばしば中国軍事力に対する懸念を表明していた。 先日、筆者がファネル大佐(「『中国軍が対日戦争準備』情報の真偽は? 足並み揃わない最前線とペンタ
日本、オーストラリアなど核兵器を持たない12カ国による「軍縮・不拡散イニシアチブ(NPDI)」の第8回外相会合が12日、広島市で開かれた。核兵器の廃絶に向け、すべての核保有国に対して多国間交渉の必要性を提唱する「広島宣言」を採択。宣言は、核戦力を増強している疑いがある中国などを念頭に、「深い懸念」を表明し核兵器の削減を求めた。さらに、初めて核兵器の非人道性に焦点を当てた記述を盛り込んだ。 【核攻撃被害シミュレーション】もし100万都市に核が落ちたら…水爆37万即死 議長を務めた岸田文雄外相は記者会見で、「グループの主導国として、核軍縮・不拡散の取り組みを精力的に推進したい」と述べ、核保有国などへの働き掛けを強める意向を示した。 中国は軍事力の不透明な増強が指摘されており、国連安全保障理事会常任理事国の中で唯一、核戦力の拡大が疑われている。宣言は中国の名指しは避けながらも、「核兵器のない
安倍総理大臣は、日本を訪れているオーストラリアのアボット首相を招いて、国家安全保障会議の特別会合を開き、アジア・太平洋地域の安定に向けて、日豪両国が安全保障分野での協力を強化していくことで一致しました。 安倍総理大臣は外国の首脳として初めてオーストラリアのアボット首相を招いて、7日午後、国家安全保障会議の特別会合を総理大臣官邸で開きました。 この中で安倍総理大臣は、「オーストラリアは、日本の特別なパートナーだ。自由、民主主義、基本的人権、法の支配といった普遍的価値を共有し、さらにはアジア・太平洋地域の平和と安定、そして繁栄の確保という戦略的利益を共有しているからだ」と述べました。そのうえで安倍総理大臣は「オーストラリアとの緊密な安全保障協力をさらに一段引き上げ、両国が地域の安定のためにどのような貢献ができるかを意見交換したい」と述べました。 これに対しアボット首相は「防衛と安全保障分野の協
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