日本とフィリピンが、中国の台頭を念頭に防衛協力を強化している。両国は昨年4月、初めての外務・防衛閣僚協議(2プラス2)を開催し、自衛隊と軍のトップ同士が防衛協力の方向性を話し合う定期的な懇談も始まった。東・南シナ海への中国の海洋進出や台湾情勢の緊迫化を背景に、今後も連携は進展するとみられる。 【地図でみる】ロシア、中国、北朝鮮…日本防衛に迫る3つの正面 自衛隊と米軍、フィリピン軍の陸上部隊の防衛協力を図る「日米比陸軍種ハイレベル懇談」が先月11日、朝霞駐屯地(東京都練馬区など)で初めて開かれた。 「力による一方的な現状変更を認めず、国際秩序を維持する起爆剤になる」 陸上自衛隊トップの吉田圭秀陸上幕僚長は記者会見でこう力を込めた。懇談では、今後も連携強化を図るとともに同様の懇談を毎年開くことで一致した。 日比両国には、島嶼(とうしょ)部から領土が構成され米国と同盟関係にあるなどの「戦略的な共
韓国発、既成教会乗っ取り(?)教団“新天地”=関連“平和団体”の代表者として来日した教祖にインタビュー 今年の7月から8月に掛けて、日本国内の複数の宗教団体の施設に、9月17日から数日に渡り1韓国ソウルで開催される『宗教と世界平和サミット』なるイベントへの招待状が相次いで届いていたことが判った。 この招待状に記載されたサミット主催団体の代表者が、韓国のキリスト教界で「既成教会乗っ取り教団」と言われている宗教団体の教祖だったことから、ちょっとした騒ぎになっている。 韓国で猛威を振るう「乗っ取り教団」と平和サミット主催団体の関係を追う筆者は、当該団体の関係者に接触。取材の過程では、サミット主催団体関係者が筆者に当該団体代表者へのインタビュー取材を勧めておきながら、数日後に突然取材拒否に転じるなど、不可解な出来事が立て続けに起こった。 最終的に筆者はインタビュー取材に同席することとなったのだが、
太平洋戦争で戦死した日本兵の遺骨としてフィリピンで収集され、現地に保管されていた遺骨について、厚生労働省から7年前にDNA鑑定を委託された2人の専門家が「日本人と見られる遺骨は1つもなかった」とする鑑定結果をまとめていたことがNHKの取材でわかりました。この鑑定をした専門家の1人は「多くのフィリピン人の遺骨が日本兵のものとして帰還した可能性がある」と指摘していますが、厚生労働省はこの鑑定結果を現在まで公表していません。 厚生労働省は現地で保管されていた合わせて311の遺骨を3つに分けて、3人の専門家にDNA鑑定を委託し、平成23年10月、このうち1人が行った鑑定結果を基に「フィリピン人と見られる遺骨が半数近く混入していたが、日本人と見られる遺骨も含まれていた」などとする検証報告書を公表しました。 しかし、報告書の公表後、残りの2人の専門家が「判別できた遺骨のほとんどがフィリピン人と見られ、
野田総務相、9日からフィリピン出張=障害持つ長男同行 野田聖子総務相は5日の閣議後記者会見で、ICT(情報通信技術)分野での協力を話し合うため9~11日の日程でフィリピンに出張すると発表した。重度の障害を持ち、人工呼吸器など医療的なケアが必要な長男も同行する予定で「私は女性活躍や働き方改革を推進している。今回の出張が一つのモデルとして、同様の悩みを抱える方の参考となることを願う」と話した。 〔写真特集〕なでしこ大臣の系譜~初の総理誕生はいつ?~ 出張には夫も付き添う。夫と長男の渡航費用などは自費で負担するほか、総務相としての業務開始から終了まで家族に接触しないことで、公私混同を避ける。野田氏は「配偶者にのみ子どものケアを強いることで、みずからが親の役割を果たせなくなる恐れがあり、家族帯同で出張することにした」と説明した。(2018/01/05-16:05) 【政治記事一覧へ】 【アクセスラ
日本の慰安婦像撤去要求、フィリピンが拒絶「表現の自由」 フィリピン政府が、首都マニラに建てられた従軍慰安婦追悼像を撤去してほしいという日本の要求を、「憲法上の表現の自由」を理由に拒否した。日本はフィリピンにとって最大の援助国、かつ米国に次ぐ貿易相手国だ。 フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領は16日、現地メディアのインタビューで「被害者追悼像の設置は、私には妨げられない憲法上の権利。最近フィリピンを訪れた日本の野田聖子総務相に、『まだ生存している元慰安婦の女性や家族が、銅像を通して表現したいことを表現する自由を妨げることはできない』と伝えた」と語った。 フィリピンの国家歴史委員会と元慰安婦の団体は昨年12月、マニラ湾の散策路に高さ3メートルの慰安婦像を初めて建てた。1942年から45年まで日本に占領されていたとき、フィリピン人女性およそ1000人が慰安婦として強制動員され、現在およそ70
1967年埼玉県生まれ。慶応義塾大法学部卒、91年毎日新聞入社。99~04年ソウル、05~09年ジュネーブに勤務し、11~15年ソウル支局。15~18年論説委員(朝鮮半島担当)。18年4月から外信部長。著書に『「脱日」する韓国』(06年、ユビキタスタジオ)、『韓国「反日」の真相』(15年、文春新書、アジア・太平洋賞特別賞)、『韓国新大統領 文在寅とは何者か』(17年、祥伝社)、『新版 北朝鮮入門』(17年、東洋経済新報社、礒﨑敦仁慶応義塾大准教授との共著)など。訳書に『天国の国境を越える』(13年、東洋経済新報社)。 マニラに設置された慰安婦像に関する一部メディアの報道には首をかしげざるをえないものがあった。新たな慰安婦像の出現に「またか」とうんざりする気分はわかるのだが、釜山の日本総領事館前に新たな少女像が設置されたのとはわけが違う。「そんなに居丈高になってよいものだろうか」という違和感
【マニラ=浜砂雅一】野田総務相は9日、フィリピンのドゥテルテ大統領とマニラのマラカニアン宮殿で会談した。 野田氏はマニラに昨年12月、慰安婦を象徴する女性像が設置されたことについて「非常に残念だ」と述べ、政府間で対応を協議するよう求めた。ドゥテルテ氏から具体的な発言はなかったが、野田氏は会談後の記者会見で「(日本政府の立場は)ご理解いただいたと思う」と語った。
天皇陛下は皇后さまとともに玄関で出迎え「お会いできてうれしいです」などと笑顔で言葉をかけられました。 天皇陛下とドゥテルテ大統領の会見は去年10月にも予定されていましたが、当日の朝、天皇陛下の叔父の三笠宮さまが亡くなり会見は取りやめられました。 両陛下は去年1月にフィリピンを親善訪問した際、太平洋戦争の慰霊碑に足を運んで犠牲者を追悼されていて、会見の中で天皇陛下が「先の大戦では多くのフィリピンの人たちが犠牲になりました」と述べられると、ドゥテルテ大統領は「両国は過去を乗り越えてすばらしい協力関係を築いてきました。戦後の日本のあらゆる分野の継続的な支援に心から感謝します」と応えました。 会見は和やかな雰囲気でおよそ25分間行われ、天皇陛下は東日本大震災の際のフィリピンからの支援に対する感謝の気持ちなども伝えられたということです。 会見のあと大統領は玄関まで見送られた両陛下に何度もお辞儀をして
8月10日、日本政府がフィリピン軍に対し、自衛隊のヘリコプター部品と、中古の航空機を今年度中に無償で引き渡す調整に入った。朝霞駐屯地で2016年10月撮影(2017年 ロイター/Kim Kyung-Hoon) [東京 10日 ロイター] - 日本政府がフィリピン軍に対し、自衛隊のヘリコプター部品と、中古の航空機を今年度中に無償で引き渡す調整に入った。自衛隊の中古装備を外国軍に無償供与する初の案件になる見通し。中国がフィリピン軍に武器を供与するなどし、影響力を強めつつあることをけん制したい考え。 日本とフィリピンの複数の関係者が明らかにした。 陸上自衛隊の多用途ヘリ「UH-1」の部品およそ4万点を、災害救助などで同機を使用しているフィリピン軍に供与する。陸自はH型とJ型の2種類のUH-1を運用。このうち1973年度に配備が始まったH型は2012年度にすべて退役しており、補修用部品が使われない
「自分がフィリピン人だということをいまや私たちはあまり考えるべきではない」「自分がASEAN(東南アジア諸国連合)人だと考え始めるのです」フィリピンのアラン・カエタノ外相は演説の中でそう言った。 ASEAN関連外相会談(8月6〜8日)の最終日、開催地であるフィリピンのマニラで、多くの外交官や大使らが集う中、ASEAN設立50周年を記念した荘厳な式典が開かれた。1967年バンコク宣言に署名した5人の創設者に敬意を払ったり、メンバー国首脳のビデオメッセージが流れたほか、オーケストラの演奏に合わせて東南アジア各国の多様な文化をイメージさせるダンスパフォーマンスが上演され、来賓者たちの目を奪った。 ASEANは組織としてまだまだ未熟だし、エリート主義だと批判されることもある。だが、手と手を携え、紛争の地から平和な地域へ、貧困の地から活気のある経済へと着実に進化してきた。それと対照的に、隣接する北東
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