外務省の山田重夫外務審議官は8日、イランのバゲリ外務次官と首都テヘランで会談した。イランがウクライナに侵攻するロシアへ兵器を提供しているとの指摘が出ていることを踏まえ、提供を停止するよう要請。中国の仲介で実現したサウジアラビアとの国交回復の合意履行も求めた。日本外務省が9日、明らかにした。 山田氏は、機能不全に陥ったイラン核合意の早期修復に期待感を表明。両氏は、日本とイランによる伝統的な友好関係を継続する方針を申し合わせた。
ロシア軍の侵攻を受けるウクライナ政府が日本政府に対し、対戦車砲など殺傷能力がある防衛装備の提供を求めていたことが8日、分かった。日本側は防衛装備品である防弾チョッキを戦闘が続く国に提供する異例の決定を行ったが、弾薬を含む「武器」に関しては無償提供する法的根拠がないことなどから支援を見送った。複数の政府関係者が明らかにした。 政府はウクライナに対する物資提供について「殺傷能力を持つ装備品を提供する考えはない」(松野博一官房長官)と説明してきた。ただ、ウクライナが要望した装備のリストに関しては、詳細を明らかにしていなかった。 政府関係者によると、ウクライナのレズニコフ国防相がロシアが侵攻を開始した後の2月末、大使館ルートを通じて岸信夫防衛相に支援を求める物資のリストを書面で提出した。この中には対戦車砲のほか、地対空ミサイル、小銃の弾薬も含まれていた。 岸田文雄首相は2月28日にウクライナのゼレ
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