北朝鮮国営の朝鮮中央通信は20日、韓国政府による日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)破棄をめぐる米国の姿勢を非難する論評を配信した。 韓国政府が破棄の決定を撤回しなければ、GSOMIAは23日午前0時をもって失効となる。文在寅大統領はGSOMIA破棄について「日本が原因を提供した」と述べ、日本政府による輸出規制強化措置が撤回されない以上、破棄の撤回もないとの立場を維持している。 しかし、日本側はGSOMIAの失効に何ら痛痒を感じておらず、歩み寄りは難しいのが現状だ。米国が、GSOMIA破棄の決定を撤回させるべく、韓国に圧力を加えていることも、日本に「高みの見物」をする余裕を与えている。 大国の間で翻弄北朝鮮の論評は、米国のこの態度に憤慨しているのだ。論評は「(米国が韓国にGSOMIAの)延長を強要している現実は、自国の軍事的利益のために南朝鮮を日本の経済植民地、従属物にすることもためら
【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の朝鮮アジア太平洋平和委員会の報道官は2日、前提条件なしに金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との会談を目指すとした安倍晋三首相に対し、「わが国に天下の悪事を働いておきながら、面の皮がクマの足の裏のように厚い」と批判した。朝鮮中央通信が報じた。 北朝鮮が首相の無条件会談提案に反応を示すのは初めてとみられる。朝鮮半島統治に対する賠償など、過去の清算が先だと主張し、牽制(けんせい)する狙いのようだ。 報道官は、北朝鮮が「正しい決断をすれば、制裁が解かれる。金氏の選択にかかっている」とした河野太郎外相の発言を「分不相応な妄言」と非難。「安倍は協議方針が変更したかのように宣伝し、執拗(しつよう)に平壌の扉をたたくが、わが国への敵視政策に変わったことなどない」と主張した。 その上で「わが民族にもたらした罪悪の清算を考えず、憎らしく振る舞っていては『日の沈む国』『沈没す
北朝鮮の宣伝ウェブサイト「わが民族同士」は28日、日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄を韓国に要求する論評を掲載した。半導体材料の輸出規制問題で日韓関係が悪化していることに乗じて、両国の安全保障協力にくさびを打ち込む狙いがあるとみられる。 GSOMIAは、日韓間で軍事技術や戦術データなどの防衛情報を共有することを定めたもので、2016年の締結後、1年ごとに自動延長されてきた。論評は、GSOMIAについて「日本に軍国主義復活と朝鮮半島再侵略の足場を提供する戦争協定だ」と批判。「民衆の心は親日売国の協定破棄を求めている」と主張し、韓国が破棄するよう求めた。 GSOMIAは東アジアの日米韓の安全保障協力に貢献するとして米国も強く支持している。輸出規制をめぐり日韓関係が悪化する中、韓国では市民団体や一部国会議員から「GSOMIAを破棄すべきだ」との意見が出始めており、米国は神経をとがらせ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く