在日朝鮮人の夫とともに北朝鮮に渡った日本人妻で、脱北して東京に住んだ後、北朝鮮に戻っていた平島筆子さんが1月11日、心臓まひのため79歳で亡くなったとの情報が日本国内の知人に寄せられた。訪朝したジャーナリストの伊藤孝司さんが平壌で孫に話を聞いたほか、日本で支援を続けていた元国会議員秘書の沖見泰一さんが平島さんの家族から手紙を受け取ったという。 平島さんは1959年、帰還事業で夫とともに船で北朝鮮へ。2002年に中朝国境の川を歩いて渡り、03年に日本に帰国した。東京都葛飾区で暮らしたが、北朝鮮に残した長男の死亡を聞き、再び北朝鮮行きを決断。05年に北京の北朝鮮大使館で記者会見し「金正日(キムジョンイル)将軍様万歳」と叫んだ。その後も北朝鮮メディアで何度か消息が報道されていた。 日本では葛飾区を地元とする平沢勝栄衆院議員の秘書だった沖見さんが平島さんの世話をし、北朝鮮に戻った後も、沖見さんが毎