フィリピンのドゥテルテ大統領(左)と握手する岸田外相=11日、ダバオ(フィリピン政府提供・共同) 共同記者会見を終えて握手する岸田外相(左)とフィリピンのヤサイ外相=11日、フィリピン・ダバオ(共同) 【ダバオ共同】岸田文雄外相は11日午後(日本時間同)、訪問先のフィリピン南部ダバオでドゥテルテ大統領やヤサイ外相と個別に会談し、南シナ海での中国の主権主張を否定した仲裁裁判所の判断の尊重や、国際法の順守を求める考えで一致した。中国が沖縄県・尖閣諸島周辺で多数の公船を航行させるなど、活動を活発化させている状況への懸念を共有し「法の支配」尊重の重要性も確認した。 ドゥテルテ氏が日本の閣僚と会談するのは、6月末の就任後初めて。日本は一連の会談を通じ、フィリピン新政権との関係を強化。仲裁判断を無視する中国に対し、受け入れを促す国際世論を高めたい考えだ。