今までウクライナやイラクなどの紛争地域で多数の取材を続けてきた、フリージャーナリストの常岡浩介氏。常岡氏は今回、中東のイエメンで飢餓問題などの取材を予定していたが、政府からパスポートの返納命令を受け渡航を禁じられた。 常岡氏は、現地で国連世界食糧計画(WFP)や国境なき医師団(MSF)で活動している日本人スタッフなどに取材をする予定で、アポイントも取れ、去年12月には現地スタッフを通してイエメンのビザも取得できていたという。
海外で取材しようとした報道関係者から日本政府が旅券を取り上げるのは、2015年2月にトルコ・シリア方面を取材しようとして旅券返納命令を受けた新潟県の写真家杉本祐一さんに続き、第2次安倍政権下で2人目となる。 外務省側は「邦人保護」を理由に制限に出ているとみられるが、日本国憲法は、渡航の自由と、言論の自由をともに保障している。この判断を巡り、改めて議論となりそうだ。 政府の出国阻止2例目BuzzFeed Newsの取材に応じた常岡さんによると、カタール経由でスーダン・ハルツームに向かおうとした2月2日、羽田空港で出国審査の自動化ゲートにパスポートをかざしたところ、「このパスポートは登録されていません」と表示され、ゲートが開かなかった。 入管が外務省に問い合わせた結果、旅券返納命令が出ていることが分かったという。常岡さんは入管の職員がつないだ電話で、外務省の担当者から「旅券法13条第1項に基づ
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