日本では、茶葉を急須で入れる緑茶「リーフ茶」を飲む人が減っているが、一方、海外では抹茶をはじめ、緑茶がブームになっているという。国内や海外における日本産の緑茶の状況を探ってみた。 ペットボトル普及で緑茶の「急須離れ」進む 今年も新茶の季節がやってきた。国内一の茶の生産地である静岡県では、4月21日に新茶の初取引が行われた。熊本県や大分県で起こった地震の影響で、九州産のお茶の入荷は遅れているものの、今年のお茶の出来栄えは上々とのことだ。まもなく私たちも新茶のさわやかな風味を楽しむことができるだろう。 とはいうものの、近年、ペットボトルや紙パック入りの「緑茶飲料」が普及し、若者を中心に急須離れが進んでいる。いまでは、「お茶は急須で入れるもの」という認識は大きく変化し、緑茶飲料の消費量は増加しているものの、緑茶のうち茶葉から入れるリーフ茶の消費が低迷しているのだ。