ワシントン(CNN) 白人至上主義者と反対派の衝突で死傷者が出たバージニア州シャーロッツビルの事件を受けて、米陸海空軍と海兵隊、そして州兵のトップがそろって白人至上主義グループを非難するコメントを出した。 事件を巡ってはトランプ大統領が「責任は双方にある」との見方を示して議論を呼んでいる。米軍幹部は伝統的に政治と距離を置く姿勢を堅持している。今回の発言も直接トランプ大統領に向けられたものではなく、一般社会や部隊、新兵向けだが、こうした動きは異例といえる。 まず声を上げたのは海軍トップのジョン・リチャードソン作戦部長だ。12日にツイッターで「シャーロッツビルでの出来事は、不寛容と憎悪に反対してきた米海軍にとって容認できないし許容されてはならない」と述べた。 ロバート・ネラー海兵隊総司令官も15日にツイッターで「米海兵隊に人種的憎悪や過激主義の存在する余地はない」と発言した。 16日にはマーク
画像説明, 極右集会に抗議する人たちの中に自動車が突入した。写真は、現場で応急手当てを受ける人たち(12日、米バージニア州シャーロッツビル) 米南部バージニア州シャーロッツビルで12日、白人極右集会に抗議する人たちの間に自動車が突入し、1人が死亡し19人が負傷した。これに先立ち市内では、極右集会に参加する白人国家主義者たちと、抗議する人たちの間で衝突が相次ぎ、少なくとも15人が負傷した。同州知事は、白人至上主義者に「帰れ」「お前たちは愛国者とは程遠い」と強い調子で批判した。一方で、ドナルド・トランプ米大統領が白人至上主義者を特定して非難しなかったことを、共和党内からも疑問視する声が上がっている。
米社会の分断を煽って勝利を収めたトランプの余波が訪れ始めていると語るモーリー氏『週刊プレイボーイ』本誌で「モーリー・ロバートソンの挑発的ニッポン革命計画」を連載中の国際ジャーナリスト、モーリー・ロバートソン。 奴隷制には反対していたが、今では存在自体が白人至上主義者のアイコンとなっている、南部連合の軍司令官を務めたロバート・E・リー(リー将軍)について語る。 * * * 19世紀のアメリカ南北戦争は、現在に続く北部=合衆国と、奴隷制存続を訴える南部=連合国が激突した内戦です。あれから約150年たった昨年の米大統領選で、ドナルド・トランプは米社会の“分断”を煽(あお)って勝利を収めましたが、その深刻な余波が訪れ始めています。 当時、南部連合の軍司令官を務めたロバート・E・リーという人物がいます。彼は南北戦争以前には合衆国軍の大佐でしたが、郷里バージニアが合衆国脱退を決めると(奴隷制には反対し
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