2009年、当時ロードアイランド州ニューポートの海軍大学校の教授だった歴史家のデイビッド・カイザーは、スティーブ・バノンと名乗る男からの電話を受け取った。 バノンは、自身が制作していたドキュメンタリー映画のため、カイザーにインタビューを求めた。バノンは、歴史家のウィリアム・ストラウスとニール・ハウの作品に基づいたドキュメンタリーを作っていた。ストラウスとハウを研究していたカイザーはバノンのことを全く知らなかったが、インタビューを受けることに同意した。カイザーは保守派活動グループ「シティズン・ユナイテッド」のワシントン本社に出向き、インタビューを受けた。当時バノンは、そこで働いていた。 カイザーは、ストラウスとハウについてバノンが豊富な知識を持っていたことに感銘を受けた。ストラウスとハウはアメリカの歴史は4つのサイクルを繰り返していて、重大危機から目覚めへ、そしてまた重大危機へとめぐっている