小数点はネイピアの発明 小数点“・”はジョン・ネイピア(1550~1617)によって発明されました。小数点は、大昔から自然にあったものでも、ましてや雨や雪のごとく天から降ってきたのでもありません。 今から400年前、スコットランドの城主ネイピアによって対数を生み出す過程で考案された副産物です。 なぜスコットランドの城主であるネイピアが数学の歴史に名を残すことになったのかを辿ってみます。 400年前にタイムスリップする前に現代における対数の風景を見ておきます。 酸・アルカリの強度、マグニチュードに対数が用いられる理由 音の大きさ、酸・アルカリの強度そして地震の規模といった量は、対数を用いて定義・計算され、別な数値に変換されます。それがdB(デシベル)、pH(ピーエイチ)、M(マグニチュード)というよく知られた単位です。これらは対数尺度と呼ばれます。 対数尺度にわざわざ変換する大きな理由の1つ