[ジュネーブ 1日 ロイター] - ロシアは、世界貿易機関(WTO)に対し、エネルギー市場改革に関する法令「第3次エネルギーパッケージ」について欧州連合(EU)との協議を要請した。WTOが1日、明らかにした。ロシアは、EU規定にWTOの合意と一貫しない部分があるとの意見を表明したといい、同機関に判断を求める事態につながる可能性がある。 EUは2009年に、ガスと電力市場の自由化を目指して同パッケージを制定したが、ロシア企業は一部規定に応じなかった。一連の法令は、EU加盟国による天然ガス輸送系統や送電網へのアクセスをロシア企業に認めさせるなど、利権の譲渡や市場シェアの低下を強いる内容であり、同国の協議要請はこれらの点に関するものとなっている。