ドネツィク・ルハンシク両州の一時的被占領地域で採掘されるウクライナ産石炭は、毎年2億8000万ドル以上相当がロシアへ違法に持ち出されている。 ヴァディム・チェルニシュ一時的被占領地域・国内避難民問題担当相がウクルインフォルムへのインタビューの際に発言した。 チェルニシュ大臣は、「私たちの評価では、年間2億8000万~3億ドルのウクライナ産石炭が違法に持ち出されている。その大半は、『アゾフ港』をはじめとする(ロシアの)ロストフ州の港に運ばれている。そこでは、あたかもロシア産鉱物であるかのように示す『証明書』とともに、船舶に積み込まれ、欧州に運ばれている。購入する国は、主に、トルコ、モルドバ、ルーマニア、イタリア等の企業である。これらの国は、概して、自国内エネルギー需要のために無煙炭を使っている。そして、無煙炭を供給する国は、ウクライナを除いて、それほど多くない。他には、アメリカ、ロシア、南ア
【ソウル=桜井紀雄】韓国関税庁は10日、国内輸入業者3社が昨年4~10月、7回にわたって北朝鮮産石炭や銑鉄計約3万5000トン、約66億ウォン(約6億5000万円)相当をロシア産と偽装するなどして違法に輸入していたと発表した。韓国企業が昨年8月に北朝鮮産石炭などの全面禁輸を決めた国連安全保障理事会の制裁決議に違反していた実態が捜査で裏付けられた形だ。 北朝鮮産石炭の韓国への輸出疑惑は安保理北朝鮮制裁委員会の専門家パネルが報告書で指摘。関税庁は昨年10月に米国からの情報提供を受けて捜査していた。 同月以降も最近まで北朝鮮産石炭の運搬が疑われる複数の船舶が数十回にわたって韓国の港に入港していたが、抑留などの対応は確認されていない。文在寅(ムン・ジェイン)政権が北朝鮮への刺激を避けて、半ば野放しにしていたとみて野党やメディアが批判を強めている。
1972年東京生まれ。専門は国際政治、コーカサスを中心とした旧ソ連地域研究、紛争・平和研究。主な著作に『旧ソ連地域と紛争――石油・民族・テロをめぐる地政学』(慶應義塾大学出版会)、『強権と不安の超大国・ロシア――旧ソ連諸国から見た「光と影」』(光文社新書)、『コーカサス――国際関係の十字路』(集英社新書)【2009年アジア太平洋賞特別賞受賞】など。 現在、世界の最大の脅威の一つとして懸念されているのが北朝鮮の動向である。諸外国からの再三の非難にもかかわらず、金正恩朝鮮労働党委員長は核実験やミサイル発射を繰り返し行ってきた。米国のトランプ大統領が11月20日に北朝鮮をテロ支援国家に再指定し、また29日に北朝鮮が約2ヶ月半ぶりに発射したロケットは、新型ICBM火星15号で、ついに米国本土全体を攻撃しうる能力も得たと北朝鮮側が発表したことで、北朝鮮問題は新たな緊張段階に入ったとも言える。 米国と
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