この夏、日本に滞在中に「脱法ドラッグ暴走で死亡事故」「蔓延する危険ドラッグ」というニュースを数度見かけた。7月中に、これまでの「脱法ドラッグ」に代わり「危険ドラッグ」と呼称が変更されたようだ。 スウェーデンへ戻る機中で見たスベンスカ・ダーグブラデッド紙の見出しは「ひんぱんに大麻を吸う若者が急増」だった*1。 ケアセンター入院患者の4人に1人が薬物中毒 この記事によると、ストックホルムの薬物依存青少年のケアセンターであるマリア・ウングドム救急部に、大麻の中毒により入院する若者の割合が近年増加している。 大麻やスパイス(大麻の合成バージョン)による入院者は、現在約23%、4人に1人弱である。5年前はアルコールによる治療者は85.5%で、大麻使用による者はわずか15%だった。この数年でアルコール依存者と薬物依存者の割合が大きく変化しているわけだ。 英国での薬物使用は、筆者がいた1990年代中ごろ