羽田空港から8日深夜に離陸したパリ行きのエールフランス機が、騒音被害を防ぐために定められたルートを外れて7キロ以上北上し、東京都千代田区の皇居など都心の上空を低空で飛行していたことが11日、分かった。国土交通省によると、気象条件などで着陸をやり直すために到着便が都心を低空で飛ぶケースはあるが、出発便が今回のような飛行をするのは極めて異例。運行の安全上、問題はなかったが、国交省はエールフランスに説明を求めるなど、詳しい経緯の調査に乗り出している。 航空機はパリ行きエールフランス293便(ボーイング777)。8日午後11時13分、大田区の羽田空港C滑走路から北向きに離陸し、東京湾へ右旋回する本来のルートから外れて直進した。事態に気づいた管制官が11時14分、空港から約7キロ離れた品川区の京急新馬場駅付近の上空を飛行中の同便に旋回を指示。同便は東へ航路を変えて11時15分に皇居付近の上空約138