[ロンドン 27日 ロイター] - 欧州銀行監督機構(EBA)は、今年実施するの銀行のストレステスト(健全性審査)で、深刻な景気の下振れやデフレのシナリオに基づいて銀行が十分な資本を確保できているか審査するとみられる。 EBAは審査で採用するストレス・シナリオの詳細を29日に公表する。このシナリオに耐えられるだけの資本がないと判断された銀行は、投資家からの新たな資金調達などを通じた資本増強計画を策定する必要がある。 29日の発表を前に一部明らかになった情報では、EBAは前回2011年のストレステストよりも経済成長率の想定を厳しくする方針だ。欧州連合(EU)の加盟国27カ国のうち18カ国が、2012年の実際の経済成長率が、2011年審査でのストレスシナリオの想定を下回る事態に陥ったことが背景にある。