サンクトペテルブルグ国際経済フォーラム(SPIEF)で講演する、イタリアのマッテオ・レンツィ首相(2016年6月17日撮影)。 Photo by kremlin.ru, via Wikimedia Commons. ブリュッセルのある高官は先週、徐々に高まるイタリア銀行システムの危機――および400億ユーロ規模の銀行救済に関し、国家支援の規則の免除を訴える要請――を、イタリア喜歌劇の出し物として一蹴した。 このような態度が続くようなら、欧州連合(EU)は2011年のユーロ圏危機の悲劇的な再現の引き金を引く恐れがある。 イタリアの銀行をめぐる対立は、英国が国民投票でEU離脱を決めてからわずか数日で勃発した。英国の投票結果は部分的に、移民に対する庶民の怒りに直面しても、現実主義を見せようとしない好戦的なEUによって引き起こされたものだ。 国内銀行システムの危機が高まっているイタリアが、次の試練