仲正昌樹 八木秀次が統一教会と関係があるって言われたのは、結局、マネーを批判したタッカーにインタビューした記事が『世界日報』にあって、それを材料にして八木がマネー批判を宣伝していると、それだけです。ちょっと説明しておくと、『世界日報』は統一教会が主として資金を出して設立した新聞社が発行している新聞で、記者の多くは統一教会の信者です。僕も二年ほど勤めていました。ただし論説委員などには、反共・保守ではあるけれども、教会の信者ではない人もいます。勝共連合とその面では似ていますが、個別の特集記事の編集では教会本部や勝共連合と明らかに違う見解を示すこともあるので、『世界日報』の記事だからといって、日本統一教会、あるいは文教祖の意向を受けているとは限りません。そこに留意しておく必要があります。 左翼ジャーナリズム業界の知人から、「八木の『国民の思想』(産経新聞ニュースサービス、2005年)は実は『世界