フィリピンの首都マニラ市内で行われた国家警察長官の就任式で、整列した儀仗(ぎじょう)兵の前を歩くロドリゴ・ドゥテルテ新大統領(2016年7月1日撮影、資料写真)。(c)AFP/NOEL CELIS 【7月11日 AFP】フィリピンのホセ・カリダ(Jose Calida)検事総長は11日、麻薬犯罪への関与が疑われる容疑者らをさらに殺害するよう警察に要請した。犯罪に対し容赦ない姿勢を打ち出して徐々に批判が強まっているロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領を擁護した格好だ。 何千人もの犯罪者を殺害すると公言し、徹底した治安対策を公約したドゥテルテ氏が5月の大統領選で勝利して以来、警察はすでに容疑者110人以上を殺害したと認めている。 また、公式発表される死者数が増加するとともに、警察による殺害と確認されていないにもかかわらず、麻薬密売人と書かれた札を提げた遺体が複数発見され