政治と経済 EUの辺境「ブルガリア」から(下) 新興大国の草刈り場:国末憲人 | 記事 | 新潮社 Foresight(フォーサイト) | 会員制国際情報サイト
今回のブルガリア訪問の主目的は、元ブルガリア国王であり元首相でもあるシメオン2世ことシメオン・サクスコブルクゴツキに対するインタビューと関連取材だった。 「欧州の火薬庫」 現在81歳のシメオン2世は、父の急死によって戦中の1943年に6歳で即位し、ソ連の支配下に入って人民共和国に移行した46年に9歳で退位した。その後亡命先のスペインでビジネスマンとして成功したが、民主化後の96年に帰国した際、指導者不在で迷走を続けていたこの国の市民に熱狂的に迎えられ、2001~05年まで首相を務めた。元国王が共和国の首相になるという前代未聞の事態である。その数奇な運命については、『朝日新聞GLOBE+』(9歳で王位を追われた元国王、担がれて首相に ブルガリアの元君主、数奇な人生 2019年1月8日 参照)で報告したので繰り返しを避けるが、政治経験のない彼にすがるほど、当時の国民は困窮し、また困惑していたと
【北京時事】中国外務省の華春瑩・副報道局長は11日夜、沖縄県石垣市の尖閣諸島沖の公海上で、ギリシャ船籍の貨物船と衝突した中国漁船が沈没した事故について談話を発表。 海上保安庁の巡視船が、漁船の中国人乗組員6人を救助したことに関し、「日本側が表した協力と人道主義精神を称賛する」とコメントした。 華副局長は、漁船沈没に関して2回にわたり談話を発表。最初の談話では、日本側が救助したことに触れていなかった。尖閣諸島周辺での中国公船や漁船による挑発行為で日中関係が悪化する中で、今回の救助で両国の雰囲気が好転するか注目される。 副局長は最初の談話では「中日両国の公船が(行方不明の)船員の捜索に全力で当たっている。中日の関係部門が協力し、適切に処理することを希望する」などと述べていた。
中国・北京で開幕した米中戦略・経済対話で演説する習近平国家主席(2016年6月6日撮影)。(c)AFP/SAUL LOEB〔AFPBB News〕 中国の外交政策は世界経済の大きな部分を変える力を秘めている。 かつて中国の商人を中央アジアや中東、アフリカ、さらには欧州の商人と結びつけた巨大な交易ネットワークのシルクロードは、戦乱のために利用できない時代が数百年間続いた後、紀元7世紀になって最初の復活を遂げた。 中国の習近平国家主席は、この時期が「パックス・シニカ(中国の支配下での平和)」の黄金時代だったと考えている。当時は、中国製の高級品を欲しがる人が世界各地におり、シルクロードは外交面や経済面で勢力を拡大するための通り道になっていた。 シルクロードという名称自体は19世紀にドイツの地理学者が考案したものだが、中国はこれを大喜びで受け入れた。習氏はこのシルクロードと、それに付随していた栄光
*09:14JST 【中国の視点】中国、AIIBを通じてギリシャを支援か 国際通貨基金(IMF)や欧州連合(EU)などが提示した緊縮財政案の受け入れ賛否を問うギリシャ国民投票が5日に実施され、緊縮財政案の反対は多数だった。 事実上デフォルトに陥っているギリシャに残された道について、◆国際通貨基金(IMF)などとの交渉を継続すること◆IMF以外から援助を受けることだとみられている。 一部外電は、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)の設立協定に関する各国の署名が完了したばかりとなり、ギリシャがAIIBを通じて中国から援助を受けることが可能になるとの見方を示した。 中国の専門家は、ギリシャは中国からの援助を受けることが確定された場合、二通りの援助ルートがあると指摘。第一は国際援助機関や欧州の国を通じてギリシャを支援すること。第二は「シルクロードファンド」を通じてギリシャに資金を提供す
【北京=矢板明夫】欧州を訪問中の中国の李克強首相は29日、ブリュッセルで記者会見し、ギリシャ財政危機について、「ギリシャがユーロ圏に留まることができるか否かは、国際金融の安定と経済復興に関わる問題だ。中国は建設的な役割を果たす用意がある」と述べ、ギリシャ問題に積極的に関与する姿勢を示した。中国は、ギリシャを手がかりに欧州での存在感の拡大を狙っている。 中国は、ギリシャの財政問題が深刻化したこの数年間に同国に急接近した。2014年6月19日、李克強首相がギリシャを訪問し、約50億ドル規模の貿易・投資協定を締結。その約1カ月後の7月13日、習近平国家主席もギリシャを訪問し、観光、金融分野などで協力を深めることで合意した。 中国の国家主席と首相が1カ月以内に同じ国を訪問するのは極めて異例だ。さらに両国は15年を「海洋協力年」と決め、今春、北京とアテネで祝賀イベントを同時開催した。
3月9日、ドイツのメルケル首相が日本を訪れた。メルケル氏は2005年の首相就任以来、ほとんど毎年のように中国まで来ていながら、日本はなんと7年ぶりだ。ZDF(第2ドイツテレビ)のオンラインニュースはそれを、「体面にこだわる日本人」は快く思っていないと書いている。 「世界第3位の経済大国は、メルケルの中国重視のせいで、自分たちが相手にされていないと感じている」、「保守系の日経新聞が、メルケルの訪日がドイツのアジア政策に均衡をもたらすために役立つだろうと書いたのは、少しすねた警告のように響く」のだそうだ。 ドイツは中国重視のアジア政策を修正するつもりなどないとZDFは言いたいのだろうか。なお、日経が保守系の新聞だとは、私はあまり感じない。 続けて読むと、日本とドイツの協力に関しては難しい問題がたくさんあるとされる。たとえば、ドイツは福島第一の事故のあと脱原発に舵を切ったが、「徹頭徹尾の原発ファ
アレクシス・チプラス氏は今年1月にギリシャの首相に選ばれる直前に、有権者にこんな誓いを立てていた。「月曜日には国民の屈辱の日々が終わる。外国からの命令とはおさらばだ」 国民の屈辱を強調したこの発言をギリシャの突飛さとして片づける気になった人は、世界のほかの国々にも目を向けるべきだ。 筆者がこの1年、最も頻繁に取り上げてきた4つの国際問題――ロシア、ユーロ圏、中東、東アジア――を見渡せば、国家的、あるいは文化的な屈辱という表現がこの4つすべてを結びつけるテーマになっていることが分かる。 傷つけられた国家のプライド チプラス氏が首相として最初に取った行動の1つは、第2次大戦でナチスに処刑されたギリシャのレジスタンスの戦士たちの墓碑を訪れることだった。これは国としてのプライドに基づく行動だ。有権者に過去の英雄を思い出してもらうと同時に、ユーロ圏の債権者たちを主導したドイツにちょっとした意趣返しを
政治と経済 'I add my voice to those calling on Russia to urgently release Savchenko' - Mogherini - uatoday.tv
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