【ワシントン時事】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ、電子版)は1日、係争海域などに米軍艦船を進入させ過剰な海洋権益主張を否定する「航行の自由作戦」について、米太平洋軍が南シナ海での実施回数を増やす計画だと報じた。 今後数カ月間で2、3回の作戦を予定しているという。 南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)、西沙(パラセル)両諸島では、領有権を主張する中国が軍事施設などの整備を進めている。作戦の回数増加が中国の反発を招くのは必至だ。 オバマ前政権は2015年10月から任期末までの約1年3カ月に4回、南シナ海の係争海域で同作戦を実施した。トランプ政権は、17年1月の発足から7カ月余りで3回行った。 太平洋軍のハリス司令官は、4月の議会公聴会で「(中国による)南シナ海での攻撃的で威圧的な動きは批判すべきだ」と証言。北朝鮮問題などでの対中協力と並行して、航行の自由作戦を進めることは可能だと