再対立恐れ 【ロンドン矢野純一】中国の民主活動家でノーベル平和賞受賞者、劉暁波氏の死去に対するノルウェー政府の談話が波紋を呼んでいる。欧米各国が劉氏の国外での治療を許さなかった中国政府の対応を批判したのとは対照的に、ノルウェーのソルベルグ首相が13日に出した声明は中国政府の対応に一切、言及しなかった。 英国のジョンソン外相は声明で「劉氏は国外での治療を許されるべきだった」と中国政府を批判するとともに、軟禁状態にある妻、劉霞さんに関して「全ての制限を解除することを求める」とした。米国やドイツ、フランス政府も同様の姿勢を示した。一方、ノルウェーのソルベルグ首相の声明は「我々の思いは家族と共にある」と哀悼の意を示すだけで、中国政府の対応には一切触れない内容だった。ノルウェー政府と中国の外交関係は、劉…