米ワシントン郊外のアンドリューズ空軍基地に到着したフランシスコ法王と、出迎えるオバマ大統領。現代の国際社会における「価値」の重さを、法王は改めて示してくれた。(2015年9月22日撮影)。(c)AFP/SAUL LOEB〔AFPBB News〕 今日もジャカルタを経て、バンコクから帰国する道すがら本稿を書いています。この1カ月ほどの間に、私たちは3つの大きな力が世界を動かしていることに改めて気付かされました。 9月3日、北京の軍事パレードで誇示された精密な弾道ミサイル群、中国市場の乱高下に始まる世界経済の陰りと習近平国家主席の訪米がもたらした合意。一方で、3歳のシリア難民の子供の溺死とローマ法王フランシスコの訪米で示された普遍的な価値の重さ。 これらの数々の世界の出来事を貫くものは一体何なのでしょうか。 それらは、「力の論理」「利益の論理」、そして「価値の論理」という3つの力の相関関係にあ