14億人の中国を支配する7人……、第3期習近平体制の最高指導陣である中国共産党中央政治局常務委員の顔ぶれが発表された。さまざまな予測、噂、リークが飛び交っていたが、中国共産党党大会、一中全会(第1回中央委員会全体会議)後に明らかとなった人事は、ほとんどの予測を裏切る結果となった。 中国共産党指導部には、党大会時点で68歳以上は引退、67歳以下ならば次の党大会まで現役という、「七上八下」と呼ばれる慣例がある。習近平総書記がこの慣例を破って再任することはすでに確実視されていたが、まだ67歳の李克強首相が引退に追い込まれたのはサプライズだ。全人代(全国人民代表大会)委員長など、実権の少ないポストに回されるとの予測が有力だった。 また、実務派官僚の大物として知られる汪洋・政協(全国政治協商会議)主席も67歳での引退となったほか、次期首相の最有力候補とも見られてきた胡春華副総理は常務委員に入るどころ
第20回党大会が閉会し、中央委員が発表された。 今まであったとされる内規の定年について考えてみたい。 「七上八下」、つまり67歳なら中央委員に留任、68歳なら引退という内規だ。中央委員に再選されないということは、そこから選出されると規定がある政治局委員や政治局常務委員にもなれないので、政界引退を意味する。 内規なのでどこかに明記されているわけではない。2002年の第16回党大会で当時68歳の李瑞環(全国政協主席)が、2007年の第17回党大会で同じく68歳の曾慶紅(国家副主席)が次期も留任する可能性を示唆されながら引退したことで、想像上のラインではなく本当にあるのだろうと考えられてきた。 第19期は69歳の王岐山が留任するかで意見が分かれたが、中央委員から外れる一方で、67歳の李源潮も中央委員に再選されず、引退となった。この事例から、第19期の時点で67歳以下でも引退する可能性があると確認
10月下旬に閉幕した中国共産党大会後に発足した第2期習近平政権で、最高指導部の中で実質のナンバー2といわれる党の規律部門トップに、ほとんど知名度のない趙楽際氏が選出され、注目された。 習近平氏と郷里が同じく陝西省の出身。故郷や青海省など内陸部の地方官僚として30年以上も勤務したが、経済発展や格差是正といった分野では目立った実績はなかった。欧米や日本メディアのみならず、中国国内の新聞、テレビにすらほとんど取り上げられることがない地味な指導者である。 中南海事情に詳しい共産党関係者によれば、趙氏が習氏の目に留まったのは10年前。陝西省トップに就任した直後の趙氏は、同省の富平県にある習氏の父親、共産党元老の習仲勲の墓を巨大な陵墓に改造するよう命じたことがきっかけとなった。 墓所と併設された習仲勲記念館の面積は約7千平方メートル、周辺の専用道路と駐車場などを入れると2万平方メートルを超える。南に小
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