韓国サムスン電子が10月10日に発表した13兆1000億ウォン(約1兆2000億円)もの大型投資は、経営の先行きを指し示すものだった。有機ELテレビに使う次世代大型パネルのラインを整え、ライバルのLGとは異なる技術を使って色彩を豊かにするという。サムスンはローエンドからハイエンドまで幅広い製品を大量に供給してコスト効果を追求してきた。中国企業の追い上げを受け、高付加価値戦略に経営を切り替える姿勢が鮮明になっている。 「外部の追撃が速くなるほど、挑戦が強くなるほど、革新を重ねて徹底的に準備する」。李在鎔(イ・ジェヨン)副会長は韓国中部の牙山(アサン)市にあるパネル生産拠点で開いた新ラインの記念式典でこう話した。 この記事は会員登録で続きをご覧いただけます 残り1719文字 / 全文2038文字