春暖の候となりました。貴下にはその後ますます御活躍のことと存じます。私こと本年1月1日、外務省のあらゆる妨害をけってビルマに赴き、さらにインド、パキスタン、イラン等のアジア諸国を見学したのち、ヨーロッパを経てチェコスロバキアに赴き、さらにソ連を経て中国に参りました。 中国に来てみて、あらゆるものが面目を一新し、各方面で大規模な建設が進み、人民の生活は向上し、また人民の生活態度も全く変り、春先の草の芽のように生き生きしているのには驚きました。それとともに、それらの建設が平和のためであり、世界平和確立のためであるという国民の確信が強いことです。どこの工場、学校、商店、どこのどんな機関施設に行っても「世界平和を守ろう」ということが、一番大事な、もっとも中心的な要求として掲げられておりました。特に日本の平和運動に対する中国人民の期待は非常に強く、中国人民の強いこの平和の要求からみても、「アメリカの