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(英エコノミスト誌 2014年8月2日号) 汚職撲滅キャンペーンの経済的影響を測定する。 中国の基準をもってしてさえ、万慶良氏が率いていた頃の中国南部・掲陽市の成長は目を見張るものがあった。フワフワした髪型の掲陽市のトップは私生活では倹約家の雰囲気を醸し出していた。2004年に万氏がその職に就いた時、同市経済の年間成長は4%だった。2007年には成長率は18%まで跳ね上がった。砂利道は舗装され、バナナの木々は伐採されて、跡地に高層ビルが建てられた。 こうした業績のおかげで、万氏は急速に中国の政治階級を駆け上った。万氏は中国で最も裕福な省である広東省の副省長になり、その後、広東省の省都で中国第3位の大都市である広州市のトップとなった。 しかし万氏の転落は、出世以上に急激だった。今年6月、捜査当局は広範囲に渡る汚職の容疑で万氏を訴え、万氏は姿を消した。住宅は一切保有していないと言っていた万氏は
新華社の報道は素っ気ないものだった。中央規律検査委員会が周永康の「重大な規律違反」について「調査を開始した」と報じた以外、詳しい論評はなかった。 しかし、専門家が「重大な規律違反」と聞けば、それは汚職事件を意味する。これで周永康の政治生命はほぼ絶たれた、と考えてよいだろう。 本邦主要日刊紙の関連記事はなぜか似たり寄ったり。ここは失礼を省みず申し上げる。 各社で共産党内部事情を丹念に追ってきた優秀な中国専門記者たちは習近平、薄熙来、周永康、江沢民など実名を織り交ぜながら、党内権力闘争について、ここぞとばかり、書きまくっているような気がする。 具体的には次の通りだ。 ●習主席、権力基盤固め(朝日) ●「反腐敗」で政敵排除、習氏に権力集中(読売) ●周永康氏の立件決定 習主席、権力固め(毎日) ●「危険分子」前例なき追及、習主席、台頭許さず(日経) ●【周永康氏失脚】 習氏、政敵“粛清”で崩れる
「虎もハエも一緒に叩く」ことを大上段に掲げて始まった習近平の腐敗取り締まりキャンペーンは、現在までのところ、とどまることを知らない展開を見せている。 中国で腐敗汚職に手を染めていない党官僚はほとんどいない。その現実のもとで、党官僚の浄化を徹底するとなれば、取り締まりは際限なく続くことになろう。 だからといって、腐敗摘発を行わなければ中国はどうにもならないところまで来ていた。そのことは、2012年の第18回党大会から現在まで党中央紀律検査委員会(中紀委)によって摘発された腐敗幹部の顔ぶれを見れば一目瞭然である。 香港の「大公報」紙のインターネットサイト「大公網」にある「国家反腐大業: 18大後落馬官員全解」を見ると、摘発された党官僚は67名に上り(7月24日現在)、そのうち副部(次官)級幹部が41名、正部(閣僚)級幹部が4名、副国(国家指導者)級が2名いる。これは江沢民や胡錦濤の時代にも見ら
中国の習近平国家主席は、汚職の取り締まりで、地位の高い党幹部も地位の低い官僚も、つまり「トラ」も「ハエ」も一網打尽にすると約束した。 だが、国営テレビ局、中国国営中央テレビ(CCTV)の派手で自信満々の花形アンカー、芮成鋼(ルイ・チョンカン)氏を拘束した一件では、中国当局は気取って歩くクジャクに襲い掛かった。 芮氏は先週、担当するニュース番組「経済信息聯播」に登場する直前に身柄を拘束された。この番組の1000万人の視聴者は、ツイッターのようなソーシャルメディア「新浪微博(ウェイボ)」上の同氏のフォロワー数に匹敵する。 どこか非現実的だが、劉暁波(リュウ・ギョウハ)氏の欠席に注目を集めるために壇上に空の椅子が置かれた2010年のオスロでのノーベル賞授賞式を彷彿させるように、番組のスタジオでは芮氏の席とマイクがこれ見よがしに放置されていた。 自信に満ちた新しい中国を象徴するようなニュースキャス
突然姿を消す人、説明されずに空っぽになっている放送番組の席、使われていないマイク、放置されたままのツイッターのアカウントは、放送の独占企業、中国国営中央テレビ(CCTV)で何か極めて大きな問題が生じていることを示唆している。 北京外国語大学でジャーナリズム学を教える展江(チャン・チャン)教授によると、CCTVの同僚らの話では、同社の金融ニュース担当ディレクターが6月初旬に逮捕された後、職場に姿を現さなくなった人が過去1カ月半で少なくとも8人いるという。 注意深く事態を観察している人たちは、CCTVの汚職疑惑に対する広範な捜査が進められる中、残りの人たちも取り調べのために拘束されたのではないかと考えている。 突如姿を消した有名キャスター、スタジオの席は空っぽのまま 姿を消した人の1人が、中国で最も有名なニュースキャスターに数えられる芮成鋼(ルイ・チョンカン)氏だ。最後の番組出演から6日経って
8月19日、東・南シナ海をめぐり周辺国との緊張が高まる中国で、軍の腐敗に対する懸念が高まっている。北京の人民大会堂前で4月撮影(2014年 ロイター/Jason Lee) [北京 19日 ロイター] - 東・南シナ海をめぐり周辺国との緊張が高まる中国で、軍の腐敗に対する懸念が高まっている。現職・退職幹部や国営メディアからは、あまりの堕落ぶりに戦争になっても勝てないのではないかとの疑念も出ている。 政府系メディアはここ数カ月、人民解放軍ではびこる汚職と、軍の腐敗が120年前の日清戦争における中国の敗北につながったことを関連付けた記事を相次いで掲載。ステルス戦闘機の開発や2012年の空母就役など、急速な軍の近代化を考えれば懸念はつきものだが、2件のスキャンダルが軍の腐敗体質をあらためて浮き彫りにした。
8月11日、中国政府系の英字紙チャイナ・デーリーは、公安省高官の話として、腐敗官僚ら150人超が米国に逃亡していると伝えた。写真は中国の国旗。北京で7月撮影(2014年 ロイター/Kim Kyung-Hoon) [北京 11日 ロイター] - 中国政府系の英字紙チャイナ・デーリーは11日、公安省高官の話として、腐敗官僚ら150人超が米国に逃亡していると伝えた。同省は身柄拘束に向け、米司法当局との間で年次のハイレベル協議を開催する方針。 同紙によると、中国公安省国際協力局の廖進栄局長は「逃亡先として(米国が)トップになっている」と指摘。一方で、同省のデータによれば、この10年間で裁判のために中国に移送された逃亡者の数は2人にとどまる。米国との間で犯罪人引き渡し条約が結ばれていないことや、移送の手続きが複雑で時間がかかることが要因だとしている。
周永康失脚のニュースが日本メディアでも大々的に扱われました。 が、「なんでそんなに大事なニュースなの?」 「どんな悪いことしたの?」という問いにわかりやすく答えているメディアはそんなに多くはないんじゃないかな、と。というのもこの事件はまだまだ謎が多いからなのですが、本サイト・金鰤では蛮勇をふるって、「3分でわかる!はじめての周永康」という画期的記事にチャレンジしてみました。 ■なんか中国の周永康が捕まったってニュースになっていたけど誰?警察庁長官みたいな人なんだっけ? 周さんは元中国共産党中央政治局常務委員。中国13億人を支配する中国共産党。約8000万人の党員の頂点に君臨するのが中央政治局常務委員で、胡錦濤時代には9人、習近平体制になってからは7人のメンバーがいる。 中国の学者・胡鞍鋼は「集団大統領制」なんて呼んでいたんだけど、政治局常務委員はそれぞれが管轄する分野では絶大な権限を持って
◆いや、急に新書一冊8日〆で仕上げることになり、サイトの方にあまりかまけてられないのですが、さすがに周さん失脚が発表になったので、ちょっとは書いとかないとね。 ◆新華社北京電によれば、7月29日、ついに周永康が共産党章程と中央規律検査機関事件調査工作条例に基づき、「重大な規律検査違反」によって、立件にむけた取り調べを行うと党中央が決定しました。周永康同志じゃなくて、周永康と呼び捨てです。つまりすでに党籍剥奪されているんです。 ◆で、フェニックスとか、もう予定稿全部用意してましたぜ、ってくらい素早く全面的に特別報道やっとります。だけで百度で検索したら、検閲に引っかかる記事もあるようです。 ◆周永康って誰?という人に、簡単にご説明を。 胡錦濤政権時代の党中央政治局常務委員です。そのころ政治局常務委は9人いました。習近平政権では7人に減りましたが。共産党は集団指導体制と呼ばれ、党総書記を中心とし
(2014年6月26日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 中国政府は中国企業による対外投資を促進する活動で、十数カ所のフランスのブドウ園を含め、予想外のものを手に入れた。 中国審計署(会計検査院に相当)は中国の国会にあたる全国人民代表大会に提出した年次報告書で、中国北東部の港湾都市、大連に本拠を構える企業2社が、技術獲得のために割り当てられた補助金2億6800万元(4300万ドル)をフランスの14のワイン醸造所に費やしたと指摘した。 南極探検の半分がフランスとチリ 審計署は他の不正も発見しており、国の地質学者らが表向きはシェールガスブームを調査するために北米に行きながらラスベガスに寄り道していたケースもあった。また、中国国家海洋局に所属する職員のグループは、南極探検に割り振られていた時間の半分を、フランスと、それよりは妥当なチリで過ごしたという。 年次報告書は全人代の日程表のハイライトだ。
だが、令一族への攻撃とその延長として胡氏に対する攻撃は、以前は習氏の後援者だと見られていた人たちを含む、中国で最も強い力を持つ支配者一族の一部に対する最新のジャブに過ぎない。 本紙(英フィナンシャル・タイムズ)は3月下旬、存命の元最高指導者である胡錦濤氏とその前任者の江沢民氏がともに、汚職撲滅運動が行き過ぎないよう習氏にくぎを刺したと報じた。この運動は共産党員の間で士気と忠誠心を弱める恐れがあっただけでなく、一部の引退した長老たちとその家族が自分自身が標的になるのではないかと神経質になっていたからだ。 だが、その後の数カ月間で習氏は猛攻を強める一方だった。 2012年末まで公式に中国で9番目に強い力を持っていた共産党中央治安総合治理委員会の元主任、周永康氏は、昨年末から拘留中だ。 電力産業の腐敗に対する捜査は、1989年の天安門事件で果たした役割のために「北京の殺戮者」として多くの人に知ら
毛沢東が1966~76年の破壊的な文化大革命に乗り出し、中国の知識人と伝統文化の大部分を一掃してからというもの、学者や中国ウォッチャーは、後々まで尾を引くその時期の影響はどのようなものかと疑問に思ってきた。 国家主席としての1期目が始まって1年余りが経った今、中国の現指導者の習近平氏が答えの最初の部分を提供している。 習氏は文化大革命の騒然とした時代に成人になり、革命を担った自身のエリート一族や自分の知っているものがすべてバラバラに引き裂かれるのを目にした。今度は、習氏が「中国の特徴を持つ社会主義」の時代に地歩を固めた権力と富の馴れ合いのネットワークを破壊する番のように見える。 ここ数週間、習主席の特徴的な政策である公務員の汚職撲滅運動は、より重大なものに発展し、次第に独裁色を強める体制にとって潜在的な波乱要因に波及したように見える。 習氏は汚職撲滅の取り組みの中で、直接自分の配下にない広
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