南北をつなぐ「新経済地図」の課題や経済効果について分析する金融関係者ら=ソウル市ヨイドのホテルで2018年5月29日=聯合infomax提供 米朝首脳会談の行方を、固唾(かたず)をのんで見守るのが、北朝鮮に隣接する韓国と中国だ。両国の関係者は米朝関係改善後のビッグビジネスを逃すまいと、浮足立っている。 文在寅(ムンジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長による2度目の首脳会談直後の5月29日、ソウルの金融街、汝矣島(ヨイド)。ある一流ホテルの大会議場に、金融関係者約300人が集った。横断幕には「朝鮮半島 新経済地図と金融」。「新経済地図」は、4月の首脳会談の際に文氏がUSBメモリーで金氏に資料を渡した南北をつなぐ経済ベルト建設構想だ。聯合ニュースによると、政府の金融委員会の崔鍾球(チェジョング)委員長は報告で「南北が一つの市場になり、活路を切り開く重要な課題だ」と