神業を繰り出す「抗日神劇」の登場人物 中国で映画やドラマを作る場合、中国共産党の宣伝部門の審査を受け、最終的に上映の許可を得なければならない。 この約30年の間に、中国でも素晴らしい映画がたくさん作られた。個人的にもっとも感動を覚えた映画として、張芸謀監督の「活きる」と田荘荘監督の「青い凧」を挙げることができる。しかし、中国には文芸作品に関する厳しい審査システムがある。毛沢東時代の社会問題を描写した「活きる」と「青い凧」はいずれも上映禁止処分となった(ただし、ネットで鑑賞することが可能だ)。 政府の審査部分が文芸作品の良しあしを判定する基準は明確ではないが、少しでも共産党を批判していると思われる部分があると、即座に上映禁止処分となる。逆に、どんなに低俗な作品でも政府共産党を批判していなければ、上映が許される。 浙江省杭州市の近くの横店というところに巨大な映画撮影セットがある。毎日数千人の中