【ニューヨーク國枝すみれ】11月の米大統領選で勝利を目指す実業家ドナルド・トランプ氏(70)の問題発言は、共和党候補に正式指名された後も止まらない。7月末に行われた最新の世論調査結果では、民主党候補に正式指名されたヒラリー・クリントン前国務長官(68)に支持率で差を広げられている。 トランプ氏は先月31日、ABCテレビのインタビューで「ロシアはウクライナに侵攻することはない」と発言した。ロシアは2014年にウクライナ領クリミア半島を一方的に編入しており、事実とかけ離れた認識に懸念の声が出ている。 ウクライナのアバコフ内相はフェイスブックで「恥知らずな発言」「トランプ氏はウクライナと米国の双方にとって危険」と危機感をあらわにした。南米ブラジルのセーラ外相も地元紙にトランプ氏が大統領になるとしたら「悪夢だ」。さらに「世界にとって最も良いことを望む者は、(民主党の)クリントン氏に投票すべきだ」と