特派員リポート@ウクライナ(松尾一郎) シリアやアフガニスタンなどの紛争地を逃れ、バルカン半島を北上し、欧州連合(EU)諸国のドイツなどを目指す難民が激増している。そんな中、旧ソ連を経由してEU圏内に入ろうとするルートを選ぶ人々もいる。ウクライナにいるEUへの「越境予備軍」を9月に取材した。 ウクライナ最西部、ハンガリー国境から約5キロにある田舎街ベレゴベの地区裁判所の中庭に、手錠でつながれた15人ほどの男女が座っていた。 いずれもその数日前にウクライ… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員記事です。
欧州連合(EU)は、自らが「善の力」であることを誇りたがる。だが、ここ10日の間に、地中海で1200人ものボート難民が溺死している。正確な人数は不明だが、ここにはシリアやエリトリア、ソマリアから戦禍や迫害を逃れて来た難民が含まれる。 彼らが命を落とした一因は、EUの難民保護政策が、倫理的にも政治的にも失敗していることにある。 この事態を受け、急遽、EU首脳会談の予定が組まれた。 本誌(英エコノミスト)が印刷に回された時点で会談はまだ進行中だったが、EUの首脳は難民の遭難を巡る問題の対応に乗り出した。 検討されているのは、救助活動の拡充、密航業者の取り締まり、難民受け入れ負担の分散など10項目を盛り込んだ対策案だ。 だが、欧州の首脳がこの案を全面的に受け入れたとしても、対策としてはまだ不十分だろう。 難民の波を止められず、全員を受け入れることもできない欧州 当局によれば、地中海の南岸では、1
先週末には、欧州に移住しようとした数百人の人々が地中海で溺れて亡くなったが、同様な心情の発露が見られることはなさそうだ。 しかし、この悲劇が大規模で、その数字の背後にある人々の事情も注目されていることから、欧州の政治家たちは、これまで無視したいと思っていたこの問題にいよいよ向き合わざるを得ないかもしれない。 欧州連合(EU)の外相たちは20日、ブリュッセルに集まって話し合い、緊急のEU首脳会議を開催せよというイタリアの要請に応じることを決めた。 人道的には許されない悲劇、いざ行動となると・・・ それでも、実際に行動を起こすのは難しいかもしれない。EU首脳には3つの選択肢があるが、いずれも魅力的ではなく、政治家はこれを自分の問題として受け止めるのに消極的になっているからだ。 このような悲劇にはとても耐えられない、何とか防がなければいけない――これが人として自然な反応だろう。従って第1の選択肢
政治と経済 『Sanctions on Russia should be tied to fulfilling Minsk deal: Merkel』へのコメント
Putin’s march into Ukraine last spring did not change the world. It barely even changed Europe. The EU hesitated to label the aggression as an act of war. And, although the United States and the EU agreed to impose sanctions on Moscow, the real debate in Western capitals was not how to respond, but rather, how to express resolve while doing as little as possible. And so, for Russian President Vlad
国連で、難民問題を扱っているのがUNHCR(難民高等弁務官事務所)で、その発表によれば、2013年末、世界中で故郷を離れて流浪している人々が、なんと5120万人もいるという。これは、各国政府、NGO、そして、UNHCRが集めたデータを分析、集計したものだそうだが、いずれにしても、第2次世界大戦以来、最悪の状況だ。 意外な世界最大の難民受け入れ国 世界全体で見ると、一番難民の数が多いのがアフガニスタンで255万7000人、次がシリアで246万8400人。これは、3年半も続いているシリア紛争のせいだが、これ以外にも、シリア国内で安全なところを探して逃げまどっている人が650万人もいるというから、合計900万人のシリア人が故郷を離れてさまよっていることになる。 その次に多いのが、ソマリアの112万2000人、スーダンの46万9000人とアフリカ組だ。これらの国では、長いあいだの政治の混乱で弱肉強
中央アフリカの首都バンギ(Bangui)第5区で、イスラム教徒の首を頭を切り落とすと言って、ナイフで首を切る仕草をする男性(2014年2月9日撮影)。(c)AFP/ISSOUF SANOGO 【2月12日 AFP】国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)は12日、宗教間対立による武力抗争が続く中央アフリカで、イスラム教徒に対する「民族浄化」が行われていると指摘した。同国にはアフリカ連合(AU)軍などが平和維持活動のために駐留しているが、虐殺を阻止できていないという。 キリスト教徒が国民の大半を占める中央アフリカでは、昨年3月に起きたイスラム教系の武装勢力連合「セレカ(Seleka)」によるクーデター後、キリスト教徒による「アンチ・バラカ」と呼ばれる民兵集団が出現。アムネスティでは、このアンチ・バラカによって、少なくとも200人のイスラム教徒
中央アフリカの首都バンギ(Bangui)の空港で食糧の配給の列に並ぶ人たち(2014年2月14日撮影)。(c)AFP/FRED DUFOUR 【2月15日 AFP】欧州連合(EU)とフランス政府は14日、全土で暴力行為が激化している中央アフリカに軍部隊を大幅に増派する方針を示した。 EUのキャサリン・アシュトン(Catherine Ashton)外交安全保障上級代表(EU外相)は国連(UN)本部で、EUは派遣部隊をこれまで合意されていた500人から倍増させる計画だと述べた。 欧州の外交筋は、EU各国の外相が今週、中央アフリカへの9か月間の軍部隊派遣で合意したことを受け、来月から中央アフリカの首都バンギ(Bangui)にEU加盟国の軍部隊の派遣が始まるとしている。英国やドイツなどのEU主要国は派遣を拒否しており、より小さな国による派遣に重点が置かれている。 アシュトン氏の発表に先立ち、中央ア
【ベルリン=宮下日出男】中央アフリカの人道危機を受け、今月初めに軍事介入に踏み切ったフランスに孤立感が漂っている。欧州連合(EU)の各国は介入を支持する一方で、単独行動に対する踏み込んだ協力には二の足を踏んでいるからだ。こうした事態は安全保障分野でのEU協調の難しさも示している。 オランド仏大統領は20日、EU首脳会議終了後の記者会見で、「軍事行動への参加を求めているのではない。見たいのは欧州の存在感だ」と、介入に向け欧州諸国への協力を求めた。 首脳会議は、「内戦や大虐殺の回避に寄与した」(ファンロンパイEU大統領)と仏軍介入を支持。来年1月に外相らがEUの関与策を検討することにした。だが、仏紙フィガロは「オランド氏の目標は達成できなかった」と報じた。 仏軍は部隊1600人を展開し、抗争を続ける新旧政権派武装集団の武装解除を急ぐ。だが、イスラム過激派武装勢力を相手としたマリへの介入と違い、
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