東京・羽田空港から欧州歴訪に出発する安倍晋三首相(2016年5月1日撮影)。(c)AFP/KAZUHIRO NOGI〔AFPBB News〕 G7諸国が日本に集まる中、宗教、政治、原爆のすべてが安倍首相にプラスに作用する。 広島・長崎への原子爆弾投下と第2次世界大戦での日本の降伏からまだそれほど時間が経っていないある日のこと。三重県の伊勢市にある、国家宗教の神道で最も神聖とされる神社の1つに米軍兵士の一行が到着し、貴重なヒノキで作られた長さ100メートルの宇治橋をジープで渡って中に入ろうとした。 これを止めようとした守衛は、米兵の1人に拳銃で追い払われた。もしジープのせいでこの橋のどこかが傷んでしまったとしても、どのみち修復されていた。1300年という古い歴史を持つこの神社のほかの建物などと同様に、この橋も20年おきに建て替えられるからだ。 敗戦国の日本が堪え忍んだ数限りない屈辱の中で、こ