シリア北部に侵攻したトルコ軍に対抗するため、クルド人勢力は、これまで距離をおいてきたアサド政権と協力することで合意しました。一方、クルド人勢力と協力してきたアメリカのトランプ大統領は、シリア北部から1000人規模の部隊の撤退を始めるよう指示し、シリア北部をめぐる構図が大きく変わってきています。 シリア国営通信もアサド政権の軍が、トルコ軍の侵攻に対抗するため部隊をシリア北部に進めると伝えました。 一方、アメリカのエスパー国防長官は13日、CBSテレビの番組のインタビューで、「昨夜、トランプ大統領がシリア北部から軍の撤退を始めるよう指示した」と述べ、1000人規模のアメリカ軍部隊の撤退計画を明らかにしました。 その理由について、アメリカと協力関係にあるクルド人勢力が、トルコと戦うためにシリアのアサド政権やロシアと取り引きしようとしていることなどを挙げ、エスパー長官は「耐えがたい状況だ」と述べま
トルコ国民投票とISメンバーの逮捕 2017年04月16日 11:49 トルコIS トルコでは憲法改正の是非を問う国民投票が始まる頃かと思いますが、hurryiet net は治安当局が15日イスタンブールで、国民投票の日に「劇的なテロ」と実行しようとしていた、ISのメンバー49名を逮捕したと報じています。 彼らのうち、41名は外国人とのことです。 イスタンブール以外でのISメンバーの逮捕に関するニュースは今のところありません(おそらく逮捕が全くなかったということはあり得ないと思います)が、国民投票に反対してテロをを行い可能性のあるのは、ほかにもPKKもあり、本日はトルコの将来にとっても極めて重要な日であるとともに、テロの可能性という点からも、きわめて懸念される日になりそうです。 http://www.hurriyetdailynews.com/49-isil-suspects-detai
IS戦闘員の大量逮捕 2017年02月06日 18:40 トルコIS トルコでIS容疑者の大量逮捕がありましたが、朝の時点でトルコ系メディアとアラビア語メディアが、トルコ治安当局が400名逮捕とか、500名逮捕とか報じていて、突然の逮捕の裏に何があったのか、よく理解できずにいるうちに、先ほど見たhurryiet net は、1月30日に始まった、全国一斉の取り締まりで、IS戦闘員820名が逮捕されたが、その大部分は5日に逮捕されたと報じています。 それによると、治安当局は5日、29の県で、748名を逮捕し、多数の文書、電子資料、けん銃、ライフル等を押収したとのことです。 彼らはシリアとイラクのISと連絡を取っており、トルコを対象にしたテロを準備するとともに、メンバーのリクルートも行っていた由。 http://www.hurriyetdailynews.com/820-isil-suspec
シリア情勢 2017年02月05日 11:34 シリアヨルダン シリア情勢につき、断片的ながら次の通り ・本日のアラビア語メディアの報じるシリア情勢は3で、ヨルダン空軍のIS空爆、シリア民主軍のラッカ封鎖、al bab の戦いです。 ・そのうち、ヨルダン空軍の空爆については、同軍の声明によると、3日夕ヨルダン空軍がシリア南部で、ISの武器弾薬庫、爆装車両の工場、兵舎等を精密爆弾で攻撃した由。 攻撃した地域はヤルムーク流域で、この攻撃はヨルダンのパイロットがISにより焼殺された2周年目となる由 (最近、ヨルダン空軍の空爆のニュースは久しく見ていないが…もっともヨルダン軍は、これまでも攻撃は続いていたとしている由・・・あのヨルダン空軍のパイロットが焼殺された2周年目ということは、少なくとも、これまでない程度の規模の大きい攻撃であったのではないかと思われる。 さらに、特に具体的な証拠や報道がある
シリア情勢 2017年02月03日 15:06 シリアトルコ シリア情勢につき、アラビア語メディアから取りまとめたところ、断片的ながら、次の通り ・ロシア国防省は、ロシア、トルコ、イランが6日、アスタナ(カザフスタン)で、停戦の維持に関しての技術的会合を開くと発表した。 他方カザフスタン外務省は、この3国がヌスラ戦線(シャム・ファタハ戦線)とその他の反政府軍との、区分けをすると語った。 ・ロシアのイズべスチア紙は、ロシア外交筋の話として、ロシアがシリアの政治解決の保証人の3国(ロシア、トルコ、イラン)にエジプトを加えること提案したところ、シリアとエジプトはこれに賛成したが、トルコが反対したと報じている由。 (最近エジプトのロシアとの接近の見ならず、シリア政権への接近もうわさされているところ…エジプト政府は対シリア政策に変化はないとしているものの・・・・このニュースは、それを裏付けるものかと
シリア情勢 2017年02月02日 17:51 シリア国際機関 シリア情勢につき、アラビア語メディアから取りまとめたところ、断片的ながら次の通り ・国連のシリア特使が、ジュネーブ会議はこの20日に開催され、反政府側が統一交渉団を結成できなければ、国連がこれを行うと発言したことに対して、反政府連合交渉最高調整官のhajab (元のシリア首相でアサドから分離した)は、それは彼の仕事ではないとして、これを拒否する意向を示した(まあ、当然といえば当然でしょうね!!) また交渉最高機関のメンバーは、反政府派の交渉メンバーを選定するために、来週同機関の会合が開かれると語った。 ・それとどういう関係になるかは不明ですが、hurryuiet net は、匿名のトルコ外交官の話として、停戦保証人のトルコ、ロシアとイランとシリア政府と反政府派の一部が、再び8日アスタナ(カザフスタン)で会合し、その後20日にジ
シリア情勢 2017年01月30日 11:41 シリア情勢について、断片的ですが、アラビア語メディアより取りまとめたところ次の通り ・バラダ渓谷に関し、停戦合意が成立し、反政府軍と家族は退去し、イドリブに向かうことになったことは先にお伝えしましたが、al arabiya net は、数百の家族もシリアの北方目指して避難を始めたと報じています(行先は明記していないがイドリブ等反政府軍支配地域だろうと思います) (確か、東アレッポが政府軍により奪還された際も、大多数の住民等はイドリブ方面へ移動したと記憶しています…そのほかの地域、例えばだます近郊でも同じ…が、シリア統一とか言いながら、現実問題として、すでに宗派間というか政府支持派と反対派の住民間で、棲み分けができつつある感じがします。このままでいけば、西部シリアでは大部分が政府軍支配地域、イドリブとその周辺が反政府軍の支配地域ということになり
<トルコでISのテロが本格的に起こり始めたのは、トルコ政府がISとの対決姿勢を鮮明にした2015年からだ。一定の地域を占領して襲撃するような「面」のテロの勃発の可能性は低いが、新年の事件のような「点」のテロはいくら警備を強化しても全て防ぐことはできない> オルタキョイでの銃撃テロ 2017年1月1日、イスタンブルのオルタキョイにあるナイトクラブ、レイナ(Reina)で新年を祝うパーティーに参加していた人々は、テロリストの襲撃を受け、現場はお祭りムードから一転し、地獄となった。この襲撃により、39名が死亡、多くの人々が負傷した。 実行犯であるウズベキスタン人、アブドゥルカディル・マシャリボフはレイナのキッチンで着替えて、その後タクシーで現場を逃走した。実行犯の逃走はイスタンブル市民を怯えさせたが、1月17日にマシャリボフは逮捕された。マシャリボフは「イスラーム国(IS)」の指令を受け、当初は
イラク情勢 2017年01月28日 15:43 イラククルド モースル解放作戦等につき、断片的ながら、次の通り ・有志連合空軍は、西モースルに対する空爆を激化させているが、27日婦女子を含む20名が死亡し、17名が負傷した。大部分は民間人である ・またモースルの北には、複数のISの抵抗ポケットが残っていて、27日朝から複数個所で散発的な戦闘が続いている (なお、al arabia net は、対テロ部隊情報機関等が、ISの偽自動車製作所を発見したが、これら木製の自動車は、有志連合の航空機の目を欺き、本物の車両から注意をそらすための欺瞞作戦…欺瞞作戦については、旧ソ連軍が得意で、サッダムフセイン軍に教えたとされているので、ISに参加している旧イラク軍の軍人らによるものと思われる。珍しい写真なので、別途借用しておきます) ・シーア派民兵が西モースル開放作戦には、参加の意向を示しているところ、イ
シリア情勢 2017年01月28日 12:09 シリアロシア シリア情勢につき、断片的ながら、とりあえず次の通り ・シリアの反政府グループを集めたモスクワ会議は、27日から始まったが、ラブロフ外相は、開会式で、国連傘下で2月8日に予定されていた、ジュネーブ会議は2月末まで延期されるであろうと述べた由。 (その理由や背景等についての悦明は報じられていないが、この発言に対して、国連報道官はこれを否定し、ジュネーブ会議については確定したことはなく、シリア特別代表はこの問題を検討するために来週NYを訪問すると語ったよし) ・さらにラブロフ外相は、ロシアがシリアの憲法大綱を作成したことに対する批判があることについて、同案がアスタナ会議で反政府グループに手交されたことを認め、シリアの憲法はすべての関係者と協議して決められるべきもので、近く全ての関係者に開示される、と語ったよし。 (その対象とか時期は不
シリア情勢(アスタナ会議等) 2017年01月23日 11:49 シリアトルコ シリア情勢につき、アラビア語メディアより取りまとめたところ次の通りです。 アスタナ会議は本日から始まりますが、それと並行して、デリゾルとal bab をめぐる駆け引き(戦闘)が激しくなり、al bab に関しては、トルコとクルドのどちらが、ここを制圧するかの戦いに、政府軍も加わってきたようで、シリア情勢はますます複雑になりつつある模様です。 ・アスタナ会議は、カザフスタン外務省によれば、23日1300から24日1300まで、rikusuk(アラビア文字からの訳)ホテルで、2日間の予定で開催される予定の由。 また、ロシア、トルコ、反政府派、国連等の代表はすでに到着したよし。 政府代表も機中にあった由なので、もう到着していると思われる。 ・ロシア、トルコ、イラン代表団は、22日2国間会談に次いで、3国協議を行い、会
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