[モスクワ 23日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は、自身を国家の救世主に見立てることを好むが、欧米では新世界秩序の脅威とみなされている。ウクライナ問題で同大統領がどう動くかは、ウクライナのみならず、欧州とロシアの未来も左右する。 ウクライナは現在、親欧米派の現政権にとってほぼ制御不能な状態に陥りつつあり、欧州への仲間入りも頓挫しかけている。一方、プーチン大統領は現段階では、自国経済が西側による制裁で打撃を受けているにもかかわらず、ウクライナ情勢で優位に立とうとしている。 ロシアがクリミアを併合してから約1年がたち、親ロシア派がウクライナ東部を支配するなか、西側が主張するロシアの軍事支援によって、プーチン大統領は親ロ派に支配地域の拡大をさらに後押しする可能性がある。 ウクライナ政府は親ロ派の攻撃が、クリミアへの通路を開くことになるアゾフ海に迫っていることを懸念している。 プーチン大