「大きいこと」と「一番」が大好きなことが韓国財閥の急成長の原動力だが、その真骨頂とも言える計画が明らかになった。現代自動車グループがソウルの中心部に10兆ウォン(1円=9ウォン)で取得した土地に115階建ての超高層本社ビルを建設するという。 現代自動車の鄭夢九(チョン・モング=1938年生)会長はやはり、韓国の大物財閥総帥なのか。世の中の批判や懸念などまったく気にしないかのように、今回も「どかん!」と大型計画をぶち上げた。 批判なんてどこ吹く風、事前予想を上回る壮大な計画 2014年9月末、現代自動車は旧韓国電力公社の本社建物、敷地を10兆ウォンで競り落とした(2014年9月24日付「現代自、『10兆ウォン』でサムスンに圧勝」参照)。グループ本社、系列企業本社、研究所、自動車展示場、コンベンションホール、ホテルなどを建設して「自動車を中心とした巨大複合ランドマーク」を作る構想だとの説明だっ