女優A氏に訴えられたキム・ギドク監督(中央)と、後ろはA氏の告訴に関して行われた共同対策委員会の記者会見(フォトコラージュ) YTN / YouTube <苛酷なスケジュールのなか、沢山の男性スタッフの中で、理不尽な暴力や意に沿わない形での性的な演技を女優が求められたとき、彼女たちは拒むことはできないのか?> 韓国のみならず、日本など海外でも名の知られた韓国人映画監督の一人キム・ギドク。彼が今、韓国で2013年に制作・公開された映画「メビウス」に関して注目を浴びている。この映画は、第70回ヴェネツィア国際映画祭でも上映され、日本では2014年末に公開されている。 事の発端は、映画で母親役にキャスティングされていた女優Aが、キム・ギドク監督を告訴したのだ。告訴内容は「メビウス」の撮影現場にて、女優Aが監督に頬をぶたれ、さらに男性器を掴むシーンでは、台本には"模型の性器"と記してあったのにも拘